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MRI(2024.09.09)

MRIをやった。

3日前にCTをやったばかりなのに。どんだけ頭の中撮影すんだよって思うが、仕方ない。MRIは元々予定されていたものだから。

つい先日、頭痛がひどくて頭痛外来を受診したところ、CTを撮る事になって、結局何も悪いところは見当たらなかった。

そして今日は病院の定期受診。

今年1月に脳梗塞をやりかけて入院したが、経過が良いので、受診のスパンは少しずつ長くなり、最近は2か月に一度の受診で良くなった。

そして今回、約半年ぶりに頭の中をきちんと覗いてみようという事で、MRIを行う計画となっていた。

とても綺麗で、落ち着いた雰囲気の病院。平屋で天井が高く、静かな音楽が流れている。せかせかしていなくて良い。

今日は珍しくMRIの撮り直しがあった。一度目で一部きちんと撮れていない部分があったというのだ。一度目のMRIが終わって私が診察室の前で休んでいると技師さんが少し慌てた感じでやってきて、私にもう一度、今度は短い時間で良いからとお願いしてきた。

コールドスリープするみたいなMRIの機械。しっかり頭を固定されて、ヘッドフォンをし、さらに上から仮面のようなものを被せられる。

ヘッドフォンからは小さい音でジャズが流れているが、撮影が始まるとそんな音など簡単に掻き消えるようなけたたましい音が断続的に頭の周りで響く。世界の終わりのような音だ。

なぜあのような不穏な音ばかりなのか甚だ疑問だ。でも5回目ともなるとさすがに私も慣れてしまって、邪悪な音が響く中、すやすやと眠ってしまった。妻が「MRIって気持ちよくて好き。あの音もたまらん」と言ってたのが、少し分かる気がした。

MRIの結果、脳の状況は通院を始めた時と何も変わってないという事が分かった。良くもなってないし、悪くもなってない。

私はひとつの仮説を持っていた。先日のヘッドスパで爆発的に血流が良くなった結果、ひどい頭痛が生じた。しかしその爆発的に良くなった血流のおかげで脳梗塞もどきの原因となった血管の細くなった部分が押し拡げられたのではないかという仮説だ。希望的観測とも言う。

しかし妻に言わせると「んなこたぁない」わけで、結果そのとおりだった。薬を飲む事で脳の経過は良いし、症状が出ることもないので、受診のスパンはさらに伸びて3か月先となった。

脳に異常がなかったというのは嬉しい事だが、私はなんだか気が遠くなるような気持ちになっていた。



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