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# エスコンフィールド行ってみた(2023.04.15)
※私はエスコンフィールドが何なのか知りません。想像で書いてます。
エスコンフィールドへ到達すると、マルチバースのドア群からホログラムの時間をメタファーとした友人が大勢現れて一斉にこちらを見た。皆、人の形を成していなかったが、それは多次元的なこのフィールドにおいてはたいした意味を成さない。すべては揺らぎ、同一の場に留まらない。
簡単な挨拶を交わして上空を見上げると、時空の向こう側にあるエスコンフィールドの屋根がゆっくりと開いていくところで、その広大な場ではいくつかの宇宙が消滅し、そして生まれている最中だった。
表情をめまぐるしく変える友人たち。私たちの邂逅はまた新たな宇宙を生み、別の次元ではミトコンドリアの死骸となった。大は小を兼ね、小はまた大を内包する。
私はビールを飲む。ビールは苦く、138億年も前の懐かしい味がする。打ち上げられ舞い上がった白球がいくつもの宇宙を横切って、青い空に溶ける。
エスコンフィールドで、私は友人たちと138億年ぶりに笑い合った。しかしそれは別れと同義でもある。
全ては繋がっている。寂しくはない。エスコンフィールドでまた会おう。