日本のイカナゴ・世界と日本の漁獲量(公益社団法人日本水産資源保護協会「わが国の水産業 いかなご」より)
公益社団法人日本水産資源保護協会の「わが国の水産業 いかなご」の続きです。
以下、この資料からの引用またはキャプチャーです。
【日本のイカナゴ】
日本に分布するイカナゴ科の魚はイカナゴ属(Ammodytes)のイカナゴとキタイカナゴ、タイワンイカナゴ属(Bleekeria)のタイワンイカナゴ、ミナミイカナゴ属(Ammodytoides)のミナミイカナゴの4種です。
これらのうち水産上重要なのはイカナゴです。日本で漁獲されるイカナゴ類は、ほとんどがイカナゴです。
(山中注)皮褶とは「ひしゅう」と読み、「しわ」のことを意味します。
【日本のイカナゴの分布と地方名】
イカナゴという呼び名は標準和名ですが、地方により、また大きさによって様々な呼び名があります。
【世界と日本の漁獲量】
■日本のイカナゴ
FAO(国連食糧農業機関)の資料によると、2004年の世界のイカナゴ漁獲量は686,000トンあまりとなっています。海域別ではヨーロッパを中心とする北東大西洋海域が359,832トン、日本や中国を含む北西太平洋海域では
295,821トンが漁獲されており、この二つの海域でほぼ100%を占めています。国別ではデンマーク、中国、日本、ノルウェー、スウェーデン、フェロー諸島(デンマーク領)の順となっています。漁獲量の年次推移を見ると、近年、漁獲量に減少傾向が見られます。
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この資料が作られたのは平成18年3月。
それから15年。漁獲量の推移は、かなり悲惨なものになっていると思われます。
昨年、兵庫県のイカナゴ漁獲量は、147トンしかありませんでした。
三重と愛知は禁漁のため、ゼロ。
神戸の土産物業者の中には、北海道産イカナゴを炊いて「くぎ煮」を販売しているところもでています。伍魚福は、兵庫県産イカナゴにこだわります。
瀬戸内海のイカナゴ漁は3月6日解禁。
楽しみ半分、不安半分です。