イカナゴ 食と栄養(公益社団法人日本水産資源保護協会「わが国の水産業 いかなご」より)
公益社団法人日本水産資源保護協会の「わが国の水産業 いかなご」の続きです。
今回は「食と栄養」を紹介します。
以下、この資料からの引用またはキャプチャーです。
【食と栄養】
■利用と栄養価
イカナゴの未成魚(シンコ、コウナゴ)はほとんどが釜揚げやカナギチリメン等の加工品として消費者に届きます。それらは、そのままかあるいは色々な料理の食材として利用されます。
カナギチリメンは1年中流通しますが、釜揚げ品が出回るのはほぼ漁期間中に限られます。全国的にみると生鮮イカナゴの利用は一般的ではありませんが、兵庫県を中心とする関西地方では、家庭で生鮮イカナゴを用いた佃煮を作る風習があります。この佃煮は 「くぎ煮」と呼ばれ、関西地方の春の風物詩となっています。その他、イカナゴの佃煮には、材料としてカナギチリメ ンを用いる場合がありますが、それらは「コウナゴ佃煮」等と呼ばれ、くぎ煮と区別されるのが普通です。成魚(フルセ、メロウド、オオナゴ)はほとんどが養殖用餌科となりますが、一部は釜揚げ(カマスゴ)や干物、薫製に加工されています。
イカナゴは内蔵や骨も一緒に食べられるため、特にカルシウム、リン、鉄等のミネラル成分が豊富に含まれています。
イカナゴの栄養成分
(生:可食部100gあたり、小型魚,魚体全体)
いかなご醤油
くぎ煮
材料
イカナゴ1kg、濃口醤油200ml、砂糖200g、土生萎50g
作り方
①イカナゴは買ってきたらすぐ2~3回洗ってザルで水気を切ります。
②土生萎はよく洗って皮のまません切りにします。
③底の広い鍋に濃口醤油と砂糖を煮立てて、①のイカナゴの1/3位をパラパ
ラと撒くように入れ、土生麦も1/3量加え、再び沸騰したら次の1/3も
同じようにと、3回に分けて入れます。
④クッキングホイルで鍋一杯の落とし蓋をして、中火よりやや強火で30~
40分煮て、煮汁がかなり少なくなれば一度鍋を打ち返すか、そつと混ぜて
弱火にして、照り具合を均一にします。
⑤煮汁がなくなり、焦げそうになったら平たいバットや大皿に拡げて取り、
あおいで冷まします。
平成18年3月制作
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くぎ煮のレシピも記載されています。
私のレシピよりも醤油が多く、砂糖が少ないです。
家庭により様々なレシピがあり、受け継がれています。
神戸の春の家庭の味「くぎ煮」。今年は買えた、炊けた!という声が新聞記事にも踊っています。
私も、昨夜、たまたま買えた生のイカナゴ1.3㎏でくぎ煮を炊くことができました。
3年ぶりの自宅でのくぎ煮炊き。
日本酒とともに、白飯とともにおいしくいただきました!
食文化の継承、という意味でも努力を続けなければなりません。