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シックなデザインが生む永続的価値|本質的な美と機能性の融合


本来の意味で使われない「シック」

「シック(Chic)」という言葉は、フランス語が語源で、本来は「品性」「品格」「落ち着き」を表す言葉です。しかし、主にアパレルやインテリア業界において「おしゃれ」や「洗練された」といった意味で使われることが一般的になっています。この解釈は一見、本来の意味に近いように見えますが、内面的な価値を強調する元の概念とは大きく異なります。

そのためシックは、「あか抜けた」や「控えめでありながら印象的」といった外見的な特徴に注目されがちで、品性や深みといった内面的な価値が意識されることは少ないです。しかし、本来のシックは、見た目の魅力や一時的な流行とは異なり、人や物が持つ独自の歴史や文化的背景を反映した本質的な美を内包しているのです。

一方で、「おしゃれ」は選ぶ人のセンスも重要ですが、対価や選択によって得られる要素でもあります。これに対し、シックは、その人や物が持つ「内面の美」として、流行を超えた永続的で本質的な価値を備え、特別な概念を形成しています。つまり、シックは容易に備わるものではなく、その背景には時間をかけた成熟や深い思慮が必要とされます。

デザイン哲学の核心

デザインの価値を時代や流行に左右されないカタチで表現するためには、本質的な美との調和が欠かせません。この考え方を体現するのがシックという概念で、見た目の美しさだけでなく、機能性や意味が緻密に融合したデザインを指します。

OFFICE Pは、シックの概念を「理論と感情の交差」および「寄り添うと寄り添われる」という独自の哲学と融合させ、コンセプトデザインを展開しています。このアプローチは、単なる見た目の美しさにとどまらず、デザインそのものが利用者の生活に自然と溶け込むよう設計されています。それによって、利用者に特別な体験を提供し、所有する喜びや使う楽しさを生み出します。

そこでは視覚的な調和だけでなく、言語、文脈、そして本質的な価値の表現にも徹底的にこだわっています。細部に至るまで追求された概念は、「神は細部に宿る」という言葉が示すように、理論(ロジカル、経験則)と感情(感性、感覚)のバランスを通じて、シンプルでありながら強い存在感を放ちます。このようなデザイン哲学は、シックの概念を含む多様な解釈を取り入れ、流行に左右されない永続的な価値を持つコンセプトデザインによって実現されています。

OFFICE Pのミッションは、こうした本質的な価値を追求することで、ライフスタイルに寄り添いながら、時間が経過しても色あせることなく、長きにわたって多くの人々に愛され続けるデザインを提供することです。シックもまた、私たちが紡ぎ出すコンセプトデザインの哲学の一つの解釈となり、デザインの本質を深く支えています。


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山名秀典|OFFICE P
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