最後に言ってくれる言葉。
僕は大阪で生まれ育った。
18歳まで実家で暮らし、18歳から21歳までは大阪市内で友達とルームシェアをしていました。
そして21歳の時に東京の芸能事務所に所属することになり、上京したのです。
つまりは21歳から今の37歳までの16年間ずっと一人暮らしをしているのです。
今数字で見返したら、すごい長いこと一人暮らしをしているんだなっと実感します。
もちろん定期的に大阪には帰っていましたが、実家に帰るというよりも、じいちゃんとばあちゃんの家に行くことがほとんどでした。
昨年10月にかなり久しぶりに実家に帰りましたが、その前はいつ帰ったかは覚えてないくらい前でした。
僕はじいちゃんばあちゃんっ子なのです。
自分でもじいちゃんに似ているなーって思うことがよくあります。
じいちゃんは数年前に天国に旅立ってしまいましたが、まだ元気な頃は必ずじいちゃんの家の最寄り駅まで自転車で迎えに来てくれて、帰りもお送ってくれてたのです。
その時じいちゃんと駅までの長い道のりを2人で歩きながらたわいもないことを話すのが僕は好きでした。
じいちゃんは必ず
「もう道覚えたやろ?駅まで遠いから疲れるねん」
「全然覚えられへんわー」
「もう何回も来てんねやからわかるやろ」
と笑いながら少し嬉しそうに言うのです。
僕は本当に道が覚えれなったんです。
何故かというとじいちゃんは毎回「ここ近道やから」と言って経路を変えるからです。(笑)
そして生前じいちゃんが口癖のように僕に言ってたことがあります。
「ワシが死んだら侑平の枕元にずっとおるからな」
怖いです。(笑)
でも絶対見守ってくれてるはず。
ばあちゃんとは昨年大阪に帰った時に会いました。
「侑平、寿司好きやろ?出前頼んどいたから」
と言ってお寿司の出前を頼んでてくれてたのです。
2人で食べるのに何故か3人前を。(笑)
ばあちゃんは小食だから、お腹がはちきれそうなくらい食べました。
先日放送された相棒season23の1話もばあちゃんに電話して出演することを報告したらすごい喜んでくれていて、この仕事やっててよかったなって思いました。
こうしてたまにばあちゃんとは電話して、近況を話したりするのです。
おとん、おかんともLINEや電話のやり取りをしています。
近況報告だったり、実家のわんちゃんの写真や動画が送られてきたりと色々です。
そしてじいちゃんもばあちゃんもおとんもおかんも必ず最後には僕にこう言ってくれるのです。
「体に気を付けてがんばりや」
若い頃はこの言葉のありがたさや愛情に正直そこまで敏感に感じることが出来なかったですが、今になってすごく沁みる言葉だなと感じます。
いつまで経っても僕のことを気にかけてくれる家族に感謝です。
「体に気をつけながらがんばるから、みんなも体に気を付けて、いつまでも元気でいてね」