相手を責めず、優しく機嫌よく過ごそう


 以前の自分は本当にわがままで、人に迷惑をかけ、自分のことしか考えていないアホもしくはバカ(これは変わらないか…)だったと思う。多分、34歳の時に会社を辞めるくらいまでそれは続いていた。いま、いい人間になれているのかは疑問だけど、自分で事業を始めてから少しずつ、自分を良くしようとしてきた。
 僕は税理士事務所を始めるにあたって、他の会計事務所などで修業のため働くということをしなかった(やりたかったけど)が、少しだけ、ある税理士の方のところで手伝いのアルバイトをさせてもらった。その時に、いかにお客さんの立場に立って、お客さんに不快な思いをさせないということが大事かということを教えてもらった。例えば封筒の宛名の書き方ひとつにしても、相手のことをよく考えるということを教えてもらった。その税理士の方とはそんなに接したわけではないし、多分全体から見たらほんの一部なんだけど、仕事の基礎みたいなものを教えてもらい、それが本当に役に立ったと思っている。
 そして自分では、「自分の都合ばかりを言わず、なるべく相手の立場に立つ」ということを意識してきた。たまにカチンときそうになることもあるが、いったん冷静にフラットになって考える。そして、責任は全部自分にあると考える(たとえ、客観的にはそうでなかったとしても)ことが大切だと考え、なるべく、相手を責めたり自分の言い訳をしたりしないように心がけてきたつもりだ。本当にそれが出来ているかどうかは疑問だけど。
 ただ、そう考えることが少しは自分のためになっているように感じる。腹が立って仕方ないこともなくはないが、そういう状態が長く続くことは体に悪いはずだ。だから、そういう時はほかのことを考えるようにしている。自分が腹を立てて誰かを攻撃したりすることは意味がないし、そういう状態にあること自体が意味のないことだ。他の、いいこととか楽しいことを考えていればいい。自分が本当に悪いのであれば、真摯に謝ればいいし、どうリカバリーしていくかを考えればいい。
 常に他人に優しく、機嫌よく、気持ちよく接することはとても大切なことだと思う。それがまだ自分は充分ではないかもしれないけれど、ずっと意識しておきたいことだ。メールの返信一つにしても、しっかり心を込めてやっていこうと改めて思う。

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