精進料理に目覚める3歩前 #63 スイタイ
少しばかりカンポウの理論に触れた
ワタクシの脳が
記憶の定着にノーを言い出す前に復習を兼ねて
ここに記す
先ずは
前回のキノセイの変身とキキョさんを
もう一度そのままぺったり貼り付けて
そこから仲間なのか子分なのか
とにかく繋がりのあるであろう存在を紹介しよう
前話のおさらい
ワタクシの“キノセイ”なる精霊として
共に歩んで来た原因不明の不調さんたちは
カンポウ理論によってその存在を認識されて
名前を獲得して行った
"キノセイ"なんてふわふわした精霊的存在が
漢字が並んで随分と手強そうな奴らに変身したものである
とはいえ
個性の違いがグンと現れてくれたのは漢字ネームならではで何ともありがたい
氣(エネルギー)
血(赤い液体)
水(カラダの正常な水分)
が
虚(きょ)不足しているか
滞って(とどこおる)うまく流れていないか
なので
つまり奴らの特徴はこんな感じである
ふむ
単純明快で個性が掴みやすいではないか
因みに
それぞれ14のチェック項目があったので
ワタクシのキノセイなる精霊さん達の
強さレベルとして炙り出してみる
感覚の鈍いワタクシの自覚でこんな感じなので
どうやら思いのほか影響力強めである
前回の主役 キキョさんは
ワタクシから根本的な生命エネルギーを
奪うべく活動しているヤツである
つまり
このような状態のワタクシを
せっせと作り上げてキープし続けている
驚くべき働きものである
スイタイ
今回の主役は
働きもののキキョさんの陰に隠れつつ
ワタクシのカラダをブクブクそしてブヨブヨと
カタチ作っているウォーターアート造形作家
スイタイさんである
上に記録してある
ワタクシのフチョーチェック数
No.1を獲得している
スイタイさんの活動内容は
この1点に尽きる
ひとつの分野をとことん極める
職人氣質な存在であるらしい
そして
キキョさんの陰で暗躍するスイタイさんに
支配されているワタクシは
こんな調子である
これらの状況をあっさり作り出せるのは
氣虚さんがせっせと作り上げて来た
努力があってこそなのである
スイタイさんが水代謝を妨げる工事をする前提で
もう一度キキョさんの活動を思い出してほしい
スイタイさんの活躍は
キキョさんの日々積み重ねた活動に
スムーズに連携されている
スイタイさんの職人技はこれだけではない
空氣中の湿氣とワタクシのカラダの水分との
縁結び活動も担っている
ここで
ひとつ思い出話をしてみよう
養生暮らし開始直前に遡る
ワタクシのカラダが
まだすっかり冬の寒さをずいずい引きずって
キンキンに冷えに支配されていた頃
基本的に頭上に青空を被っているワタクシは
油断して
うっかり
重厚な灰色の雨雲と接近していたようである
驚くべき事に
この頃のワタクシのカラダで
雨雲接近にいち早く氣付くのは眼ではない
ハラである
胃がグルグル踊りだし
腸はどんよりしたどず黒い上空に
轟いてもいない雷鳴を
突如としてハラの中から響かせる
大氣中にもったり漂う湿氣の水分を
ワタクシの消化器内でもたもたと待機している
生ぬるい水分と結びつけて
この瞬間だけ勢いよく動きたがる
キマグレな腸へ
あっという間にピーピーと送り出していた
華麗なる職人ワザにひたすら感服するしかない
胃袋にカメラまで押し込んで
人生かけてキノセイなる精霊的存在に
その不明とされた原因を
ぎゅいぎゅい押し付けて来た
ワタクシのゲロリンチョ体質は
あっさり
スイタイさんの仕業である事が判明した
ああ
引きずり出せばボロボロ出て来そうな
スイタイさんのさりげない職人ワザ
今は
想い出の扉に鍵をかけて
とりあえず前に進んでみる
日本に住むかぎり
心に留めておきたいウタがある
その歌詞の全部を知っている訳でも無いし
いつ頃流行していたかも あやふや である
しかしながら
スイタイさんの事を
忘れず頭の片隅に置いて生活する上で
これ以上のウタをワタクシは知らない
天から降り注いだ恵の雨が
ぽこぽこ湧き出で
さらさらと小川に流れ出し
幾つもの合流を経て
がぼがぼ河川を形成し
やがて海へと流れ着く
ぐるりと海に抱かれた
この水の豊かな島国
潤い溢れる美しい
日本
その恵を受けて
しっとり輝く豊かな緑が
その国土の大部分を覆う
麗しき日本の水分表現を
スイタイさんを語る仕様に変換する
じめじめ湿氣大国JAPAN
徹底的に空調管理されたコンクリートの中で
ひんやりしていたら
うっかりそのベタつきを忘れてしまいそうな程
快適な現代である
が
じめじめした湿氣は消化器系の活動を妨げて
胃腸の弱いニッポンジンを量産する
スイタイさんの職人ワザに捕らえられた
殆どのニンゲンが
消化器系(カンポウにおける脾)が湿氣を溜めて
ヒヨワ(脾弱)に変身していく
卓越した職人ワザを持つスイタイさんは
キキョさんとガッチリ手を取りあって
ゲンキが無くてムクんでいる
そんなワタクシを完成させるのだ
キキョさんによって
とことん冷え冷えとなった腹に
スイタイさんが
その冷えのお陰で流れのニブくなったスイブンを
たぽたぽと湛えるよう仕向けて
でっぷりとカタチ造る
要らぬ水を抱え込んだカラダは
ちゃぽちゃぽしながら
ゲロリンチョそしてお腹ピーピーの準備を整える
そこへ
ここぞとばかりに
梅雨や乗り物が追い打ちをかける
敵ながらあっぱれである
対スイタイ生活
スイタイさんと闘う為に
ワタクシがすべきは
この内内外アプローチである
ウゴキタクナイ
を発動させている最強の敵キキョさんが居る事を
決して忘れてはならない
慎重に
冷静に
そして
穏やかに
ワタクシのカラダが使えるエネルギーは
キキョさんの支配によって
微々たるものに制限されている
時短時短と騒ぎ立てる
慌ただしい世の中の空氣に焦ってはならない
ほそぼそと長期戦を続けていくのだ
サウナで汗だくを3セットなんぞ
キキョさんの支配下に居るワタクシには
まだまだ夢の世界の物語である
枯渇寸前のワタクシのエネルギーで
要らぬスイブンをカラダから
少しずつ追い出していく
丁寧に流れを妨げている冷えの存在を見極めて
じんわり汗をかいて滞った水を排し
きのこの生えそうな寝室そして寝具が
カラカラするよう工夫する
ハラ、コシ、アシを冷えから遠ざけるべく
しっかり布に包み
大好きな銭湯で じんわり汗をかくよう
芯までぬくぬく温まり(2)
湿氣を存分に吸い込んでいる万年床へ
陽光を載せた新しい風を迎え入れ
床を占拠している重い湿を押し除けて
そんな床と距離を確保するべく
陽の光を浴びてカラッと身軽になった寝台の上へと這い上がる(3)
内側の灌漑アプローチにて
要らないスイブンを外に出す為に
活躍してくれる食材を味方につける(1)
ようやく
タイトルにある内容へと辿り着けそうである
が
ここからが永い
スイタイさんへの
語り尽くせていない想い出と
食材バトル編は
またいつか