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精進料理に目覚める3歩前 #50 東北

重陽の節句。

季節のイベントはとことん取り入れて
生きていきたいワタクシである。

何度調べてもあまり理解が追いついていない
重陽の節句が迫ってきたので

今回も調べてみたものの
キーワードの

のみを掬い上げて満足したワタクシは

偶然駅で見つけた食用菊が150円と
お買い得であったので
隣に並んでいたこれまたお買い得な

クレソンとともに
1日遅れのワタクシの重陽の節句の
お祝いの仲間として迎え入れることにする。



さて。
このnoteはワタクシがアトピーさんと
体調不良さんから逃げ回るために
食事を精進料理の方向に進めていくものである。

あくまでも途中。

なので。
まだお肉も食べたいし
お腹を壊す原因のニンニクも食べたい
小麦粉使って揚げ物も食べたい。。

などなど。
数々の誘惑に立ち向かいながら
進んでいるような進んでいないような状況を記している。


とことん蕎麦のそば生活を満喫しているワタクシは

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山芋のお蕎麦を見つけては食し

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揚げなすとシシトウのお蕎麦を食す。

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またある時は

けんじとは誰のことだ?と
しばらくそのけんじの正体に気づかずに
市長か県知事の名前なのかと
不思議に思いながら

入ったお店でそのけんじが

宮沢賢治であることを知る。

宮沢賢治はフルネームでで呼ぶイメージだったので
宮沢さんがとかケンジさんがとか
苗字とお名前を分けて呼ばれてしまうと
途端にちんぷんかんぷんである。


そしてその菜食主義者であったケンジさんも
よく通っていたお店を紹介していただいて
天ぷらそばを食す。


更に
乗った電車が目的地まで辿り着かずに
途中駅が終点であると到着した駅で気づいた
雫石でも

改札を出た先にあるお店でそばを食し

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重陽の節句にぴったりのカモミールティーを啜りながら
目的地である田沢湖に確実に辿り着くことのできる
次の電車を待つ。

普通の電車の感覚で新幹線が走っているのに
衝撃を受けたワタクシは
ひたすらその不思議な光景を写真や動画に収めて


雫石から目的地である田沢湖に到着する。


あ、雫石で出逢った甘酒の紹介を忘れている。
もう一度雫石へと話を戻そう。

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そばを食べ終えて電車の時間まで
お土産品コーナーを覗いていたワタクシは
米と水だけで作られた

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しずくの甘酒を発見。

米と水だけでつくられたその甘酒は
ちょうどいいサイズである。

ビビッときてしまったワタクシは
しずくの甘酒をゲット。

後ほど

ひとくち飲んでその甘みが衝撃的であったワタクシは
説明を読んでいたことをすっかり忘れて
パッケージを裏返して原材料を見返したほどである。

因みにこのしずくの甘酒の近くに並んでいた
味噌漬けのお大根様は

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おにぎりの具としても活躍していたので
ワタクシもいつか味噌漬けのお大根様を主役に
飯を握ってみようと企んでいるのである。


今度こそ先に進もう。
田沢湖駅に何とか到着出来たワタクシは
田沢湖のタツコさんにご挨拶に行くバスの時刻を
調べたところ

出発時刻は1時間後である。

ふむ。

恵みの雨がはらりはらりと舞っているので
どこか喫茶店でも見つけて
お茶でもしながら優雅な時間を過ごそうと思いついて

駅の周りをぶらぶら歩いていると
少し奥まったところに
なんだか雰囲気のある場所を発見。

近づいてみて
思い切ってその扉をガラガラと開いてみる。

ちょうど誰もお客さんの居ない時刻であったので
好きなお席にドッカリ座って
メニューを眺めてみると

そこに自家製紫蘇ジュースを発見。

美味しそう。

お茶を飲む気満々であったワタクシは
見事にコロッと気分を変えてその紫蘇ジュースを注文。

紫色の濃いーーーーーー
その紫蘇ジュースは

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ガツンと紫蘇の味が効いている。

これは暑い日には最高であると
グビグビ飲み干した紫蘇ジュースであるが
この日のワタクシは見事に上下ヒートテックである。


さて目がしょぼしょぼしてきて
意識が時間を超えてあちこち飛び回り始めたので


そろそろ重陽の節句の話を始めよう。

食用菊とクレソンを手に入れたワタクシである。
菊は日本酒に浮かべて
クレソンはサラダにしよう

などと思い描いていたのだが
とことん筋金入りのズボラなワタクシは

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菊の花びらを引きながら
お菊さんにクレソンとひとつの器に入ってみるのはどうだいと聞く。

するとお菊さんはその提案をすんなり聞いてくれたのである。

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ザザッと給湯器から高温のシャワーを浴びせられて
クレソンと共にギュギュッとワタクシに丸め込まれた
お菊さんは

お宿の台所にご自由にお使いくださいと
並んでいためんつゆさんとお酢を全身に浴びせられて

大きな器に入ったのである。


ここのところ蕎麦の相棒はもちろん天ぷらでしょ。


揚げ物バージョンの特別ルールを適用していた
とことん己に甘々なワタクシの顎には

じわじわと吹き出物さんたちが
出現し始めている。

アトピーさんの出番を先導するのが
吹き出物さんなのである。

これ以上アトピーさんの喜ぶエサを与えまいとする
ワタクシは

ちょうど駅で見つけた採れたてをボイルした
トウモロコ氏とその隣に並んでいた心太で
アトピー氏が近づいて来ないようにブロックを試みる。

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ふとここで
ところてんと菊クレソンの味付けが
同じである事に気がついたワタクシは

ところてんの上にお菊さん達を導いて
ツルツルシャキシャキと
お互い異なる歯ごたえが生み出す
ハーモニーを楽しんでみる事にしたのである。


こりゃ最高の相性じゃあないですか。

控えめなお味のとこてんさんに
主張の強い菊クレソンコンビ。

お皿が空になった頃には
もちろん
重陽の節句をお祝いすると云う
本来の目的をすっかり忘れていたワタクシである。

目のしょぼしょぼ具合が増しているのであるが
ホヤの写真を披露したいのである。

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ワタクシが初めてホヤを食したのも
数年前なのでまだまだホヤホヤの新人であるが

今回は初めて
ボイルしたホヤなるものに遭遇したのである。

初めて遭遇したその日には
そのボイルパックに入っている量を見て
ひとりで食すにはボリュームが。。。。
と見事に怖気付いたワタクシであるが

翌日もそのホヤを見て
我慢ができなくなったワタクシは
1番量の少ないであろうパックを持ってレジに向かう。

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お金を払ったからには
あとは全て食い尽くすのみである。

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パックを開いてホヤを掴む。

ホヤホヤの新人であるワタクシは
どこをどう食すのが正解なのか
疑問に思いながら

その硬いゴツゴツとした赤い殻状の部分から
ぶにぶにしている白っぽい部分を引っ張り出す。

そしてその引っ張り出した部分を
口の中に放り込む。

生のホヤとはまた違った
ぶにぶにの歯ごたえのあるその食感と
ホヤ独特の海の香りと苦味を噛みしめる。

2個目も。

そして3個目も。

ここまで食して
その独特な苦味のようななんかそんなお味に
口の中を支配されたワタクシは

口内環境を整えるため
お湯を飲んで他のおかずとご飯を食す。

口内環境が落ち着いてきたところで
再びホヤに挑んで気づく。

一度に食すのは1個か2個がベストである。

そしてまた口内環境を整えて
第3ラウンドスタートである。

途中オンリーワンで
強烈な自己主張をするホヤに
鼻の奥までも支配されそうになりながら
なんとかホヤを完食したワタクシは


次回は独りきりでこの無謀な闘いを始めないよう
心に誓ったのである。

しかしながら
病みつきになってしまうのもまた
このホヤの魅力なのである。

すっかり超長文になったので
また次回。

としたいところであるが
ちっとも牛歩なワタクシが追いつこうとしないので
今回はその全てが美味しかった
写真だけでも並べて終わりとしよう。

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湯殿山参篭所の山菜たっぷりなお料理。

天ぷらのお塩はヤマブドウ風味のお塩なんだとか。

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食材がちんぷんかんぷんであったが
とにかく美味しかったのである。

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精進料理に生活に接近である。


夏にどうしても一度は食したいのが

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冷麺である。
メニュー写真にはお肉が載っていたのであるが
店員さんにお願いをしてお肉抜きスタイルに変身してもらった
冷麺をちゅるちゅる食す。

あああ。
愛しの冷麺さん。

次の夏にまた逢おう。

夏を終えたワタクシは
秋のお魚定食を堪能する。

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秋鮭と鰊の塩焼きと
胡桃と舞茸の炊き込みご飯。

初めての胡桃ご飯にすっかり魅せられた
ワタクシはいつか炊いてみようと思いついたが


思いついてはあっという間に忘れる
見事な忘却術を身に付けているワタクシは
ここにいつか胡桃ご飯を炊くみたいと
ふわふわ宣言して終わりとしよう。


それでは皆さままた次回。
雪が降る前には。


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