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精進料理に目覚める3歩前#68 タビニショクザイ

フジバカマ咲き

フジバカマ

もみじ羽根を生やす

モミジノハネ

京のみやこで

岡崎神社さん
湯立て神事

無病息災 湯を浴びる

湯はちょうど額のど真ん中に飛び込んでくれた


コンコンと湧き出る水に魅せられて
常に空のペットボトルをお供に
京の都をひたすら駆け回る

耳に届いた情報によると
どうやら湧き出ずる量は琵琶湖と同等
またはそれ以上とも言われていて
都は水の上に浮いているとも云われているらしい


キタシラカワ

無我夢中のうちに季節はおそらく2周はしている

カンポウの学びを実践に活かすべく
ワタクシのへっぽこボディに必要なヨウジョウ食材を探し求めてジリジリ移動を試みる

もちろんワタクシの移動には
ワタクシのボディをへっぽこにしている
ミビョウ軍団がお供に憑いている

常にワタクシのカラダを
ビョウキ未満な状態にキープし続けてくれている
アリガタメイワクなお供達である



ワタクシのお供を出逢いの過程から紹介しよう

生来ワタクシに憑いて来た
正体不明のタイチョウフリョー
“キノセイ”なる精霊さん達は

カンポウのチカラによって
次々と名前を獲得して行った

ミビョウ軍



キ』エネルギー
『ケツ』アカイエキタイ
『スイカラダの中の正常スイブンを
不足させる『キョ』と滞らせる『タイ』


音読みの組み合わせによる名前

キキョ ケッキョ キタイ オケツ スイタイ

各々正体をあっさりと明かしている


動き動かすエネルギーをガボガボ奪い
冷えてデンチギレ状態を作るキキョさん

キキョ



キキョさんに乗じて不要な水たまりを作る
むくみメイカー スイタイさん

スイタイ


ヒンケツメイカー ケッキョさん

ケッキョ



ストレスメイカー キタイさん

キタイ



ドロドロ血作家 オケツさん

オケツ

以上の
ミビョウ5を連れた移動にはコツが必要である

キキョ スイタイ チーム

キキョさんはワタクシのカラダから
ウゴキを奪う存在であるので

エネルギーである氣の消耗を最小限に留めて
意識的に補いながら
細心の注意を払って疲れない移動を心がける

乗り物に於いては
兎にも角にもキを消耗しやすい混雑を避けて
席にのんびりと座れる時刻とルートを選ぶ

キキョさんが体温を奪って行くことを見越して
ストールなど保温アイテムを鞄に忍ばせておく



キキョさんがエネルギーをガボガボ奪い取ったタイミングを狙って

スイタイさんが必殺技である
ノリモノヨイを仕掛けて来る可能性がある

移動前そして移動中の水分補給は
ワタクシのカラダが溢れんばかりになみなみの
ドキドキハラハラなコップ状態とならぬよう
最低限にしておく


更に更に
ケッキョさんが
ヒンケツを仕掛けて来る可能性もあるので
長時間の立ちっぱなし状況の回避や

混雑時に遭遇してしまう場合
新しい空氣の確保も必要となる


おまけに
この方も一緒に移動してくれるらしい

黒幕であるゲンシハンシャさん

ゲンシハンシャ

必殺"カタメルハンシャ"によって
ワタクシを氣分的には守ってくれているらしいが

実際のところヒトの多いトコロなどで
ワタクシのカラダを守っている感を漂わせて
ギュッとコンパクトに固めてしまう

カタメルハンシャ

こんな緊張感のある状態を用意して貰えるならば
キキョさんは容易にワタクシに入り込み
エネルギーをガボガボ消耗させていけるであろう

お供とはいえ
勝手に憑いて来る敵的なお存在なので
実用性のあるアイテムを身につけることで
旅をスムーズに進めて行きたい



ワタクシを味方してくれる旅のお供は


タビである


足袋

地面をグイッと掴んで
足元をガッチリ安定させてくれる足袋さんは

ゲンシハンシャさんが仕掛ける
足周りの困りごとや足元の不安定感を
蹴散らしながら

地に足つけて前進してくれる
足周り最強の味方アイテムである


ストールの温もりと
足袋による足元の安定を御守りに
のんびりとヨウジョウ食材に出逢うタビへ
出発である


まずは
京都府で唯一の村
お茶の産地として有名な



南山城村へ


加茂までは幾つもの車輌の連なる電車で
サックリと移動出来たのであるが

予備知識を持ちあわせていないワタクシは
そこから乗り越えの案内のあった
電車のサイズや運賃支払いシステムが

キョウトと呼ばれている土地に対して
ワタクシが持ちあわせて居たイメージとは
あまりにかけ離れていることに驚愕する


よく観ると どうやらデンシャではなく
キシャ?である

昼間であっても低い秋の日差しが山に遮られた
圧倒的な自然の重圧の中に敷かれたレールの上を
慎重に慎重に擦り抜けていく

目的地である道の駅の最寄り駅へ
加茂からは駅数にして3であるが
その所要時間は22分

短い日差しの遠い季節のひたすら重厚な移動は
所要時間よりも遥かに濃厚である

この日ばかりはハレの日の賑わいのある車輌に
感謝でしかない

キシャを降りた月ヶ瀬口の駅は
もはや空中である

写真に残していないのが悔やまれるが
360° どの方向からも風の届くホームから
目的地である道の駅は見えているものの
その位置は随分と下方で道や藪を隔てている

ホームから更に上空に架かる歩道橋を渡って駅を出たものの
先ほどホームの向こう側に広がっていた道の駅へのルートはさっぱりちんぷんかんぷんである



未知の駅すぎるて


などと思いながら
1、上への道
2、下への道
3、民家に繋がっていそうだが上手く行けば近道

この3つのルートを前にして
固まっていたワタクシであるが
前を歩く方々がのぼりルートである1へ進む

駅の横に建つ名所を拡大した大まかな地図看板をいくら見上げても"すぐそこ"な道の駅ルートは見当たらない

ホームからの景色をのんびりと眺めていた土地勘のありそうな2人組が駅を出て迷うことなくローカルルートであろう3を下って行ったので


イチカバチカ 


ワタクシもドキドキ冒険ルートである3を選ぶ

勾配の強いそのルートは
ヒトひとり通るのがやっとであるが
下り切ったところで駅の下を抜ける大きな道路へと繋がっていたのでそのまま道沿いに進んで道の駅へと辿り着く

結局全てのルートが
道の駅に繋がるものであったらしい


さて
到着までに思いのほか時間を割いた為
まずは腹ごしらえしたいところである
一目散にお食事処へ入って席に着く


窓のむこうで茶畑が青空に向かって伸びている



せっかくなので
お茶を満喫できるようなメニューに出逢いたい

メニューを開いて
ワタクシの願望にぴったりな最高な御膳を見つけて注文する


お茶づくし御膳


天ぷらも

お蕎麦も

ドレッシングも

お茶 お茶 お茶

嬉しさのあまりすっかり浮かれポンチとなっているワタクシである

写真の設定が何故だか暖かモードになっていて
お茶の彩を逃している事にも氣づかず

更に
茶蕎麦が後ろのお茶の佃煮を隠している事にも
氣づいていない様子でシャッターボタンを押す

大満足な御膳を食し終えて
ヨウジョウ食材を求めて買い物を開始する

南山城村は京都府の端に位置しているため
すぐそこに隣接しているのは
奈良市と三重県伊賀市であるらしい

つまり
南山城のお食材を買い漁る為に訪れた道の駅で
奈良や三重のお食材にも出逢えちゃうらしい


足を伸ばして大正解である

アトピーさんが喜び出ないように
出来るだけ無添加で
素材を活かしたお食材に出逢いたい

今回出逢った旅のお供お食材がこちら

南山城の椎茸のうま煮 お茶の佃煮
奈良の乾燥野菜にふかふかの春菊
月ヶ瀬のカラカラの梅干し
三重のカラフルなポテトチップス ひの菜のお漬物



ふかふか春菊はちぎって
カラフルなポテトチップスとサラダにしよう

春菊のサラダ
春菊とポテトチップスのサラダ

香味野菜の春菊は
ストレスメイカーのキタイさんと闘ってくれるし

ポテトチップスさんは黄色食材として
キキョさんに奪い取られたエネルギーを補給してくれる

ピンクとムラサキの種類のイモも使われているのでどうやら目も労ってくれそうである

ひの菜 乾燥タマネギ 乾燥カボチャ お茶の佃煮
 椎茸のうま煮 そして しわしわの梅干し

これらの食材さん方は
単調になりがちな朝ごはんのお粥さんをワタクシのその日の体調にあわせた逸品に変身させてくれるであろう


因みに
奈良駅で月ヶ瀬の梅干しに出逢ってから
そのしっとりカラカラの梅干しに魅せられている

月ヶ瀬の梅干し

しっとりカラカラな梅干しは
ワタクシの天敵キキョさんとの闘いに於いて
強い味方となってくれる


その水分量は持ち歩きにモッテコイだし

食い倒れ道中にて
ハラにゲンキが無さそうな時には
実を食べ終えた種をそのままコロコロと
クチの中で転がしておけばいい

白湯と共に水筒の中での移動にも適応してくれる

ワタクシの旅の味方が揃ってきた
足袋とストールとカラカラの梅干し


せっかく南山城村まで足を伸ばしているので
ひと駅移動して少しばかり観光しよう


大河原駅を出て

川沿いを下って
恋路橋を渡って
戀志谷神社さんにご挨拶


日が暮れる前に大阪へ辿り着こう

辿り着いた大阪でワタクシが目指す場所は
商店街の中にある昆布屋さんである

むくみメイカースイタイさんと闘ってくれる
こちらの昆布さん方

酢昆布とツメコンブ

ガツンとパンチの効いた酸味を纏う酢昆布と
もっちりとした優しい歯応えのツメコンブさんである

スイタイさんと戦ってくれる昆布さんは
ワタクシのカラダから要らない水を追い出すお手伝いをしてくれる

同時にカラダの熱も冷ましてくれるので
キキョさんに狙われているワタクシの冷えたカラダにはどれだけこの昆布さんが美味しくても食べ過ぎ注意である



ここから更に西へ南へ


次の目的地

倭文神社さんを目指して鳥取県倉吉市へ

倉吉駅の隣駅松崎駅から倭文神社さんに向かうルートでワタクシの持つ選択肢は徒歩のみである

おおよそ一般的に示される所要時間は
ワタクシの脚の長さには非対応である

しかも
こちとらキキョさんがお供に憑いているので
基本的に動きに機敏さは持ちあわせていない

道草を食う前提で所要時間に2を掛けておくくらいがちょうどいいはずである

駅前に広がる湖沿いをぐるりと進み
そのまま樹々に囲まれて勾配をつけていく歩道を敷き詰められた落ち葉をパリパリ踏み締めながら更に進んでいく

湖の隣を歩いて居た頃にちらほら見かけた人影は
勾配のあるパリパリな歩道に入ってからさっぱり見当たらない

加えて
冬に向かう日差しは樹々に隠れてなかなかに遠い

空が見えるようになるまで
ひたすらパリパリの歩道をのぼって
ぽつんと建つ案内看板の矢印が指す方へ進む

そこから
赤瓦の屋根がポツポツ並ぶ集落を抜けて
再び顕れた勾配をのぼる

登りきった先に目的地である倭文神社さんがあるだろうと勝手なゴール設定をして進んできたものの道はそのまま傾斜を下に向けて続いている

唯一残っている写真がこちらである

道の傍に広がっていた畑は梨のものなのか
道沿いには所々コンテナが積まれていて
梨500円の貼り紙が付いている

魅力的食材であるが500円の袋に入る梨は
ワタクシの片手に収まりきらなそうな
どっしりサイズで しかも2つ

魅力的でしかないが
ワタクシの歩行距離とその重量を考慮すると
次回のお楽しみにしておいた方が良さそうである



ここまで来たら進むしかない


せっかく出逢えた太陽に別れを告げて
樹々の間の影へ伸びる坂をくだる

坂道の突き当たりにようやく目的の倭文神社さんを見つけて喜びのご挨拶をお届けする

ココロ軽くなったワタクシは足取り軽く元来た道を景色を楽しむ余裕を持ってガシガシ戻る

道に転がる椎の実や栗の抜けた空っぽのイガイガに あんぐり口を開けたアケビに コロコロ樹々を這うむかごに秋を拝む

何とか倉吉駅まで戻って
改札を出てエスカレーターを下ったところに
くらよし駅ヨコプラザなるスポットを発見

わちゃわちゃとミビョウファイブが憑いている為
どこでデンチギレを起こすか分からないワタクシのカラダでの旅は綿密な計画はほぼ無意味である

行き当たりばったりくらいがちょうどいい


前日エレベーターを利用して駅を出たワタクシは
エスカレーターの先に魅力的スポット くらよし駅ヨコプラザさんがある事に氣づかない

お宿のある方に向かって
ひたすら駅ヨコプラザさんに背を向けて歩いていたらしい

駅ヨコプラザさんにてヨウジョウ食材調達

りんごを乾燥させたりんごチップス
ドライフルーツの梨
初めて出逢うアカモクの粉末
70グラムも入った生干しホタルイカ


りんご梨のドライフルーツは旅のおやつ

基本的にキンニクが少ないカラダに対して
活発に攻撃を仕掛けてくるキキョさんであるが
その活躍のサポートするお邪魔な脂肪と戦ってくれる勇者がアカモクさんであるらしい

ワタクシの持ち歩きに最適なスタイルの粉末は初めましてである


イカは以前レッド軍に紹介したようにケッキョさんに挑むにはモッテコイなお食材である

乾燥ホタルイカは持ち歩きにお手軽なので無添加のものを探しては手に入れてきたのだが さすがの産地価格である

開いてびっくり大容量に慌ててもう一袋追加でお迎えする


ここまで来たならばもう少しだけ足を伸ばしたい

日本のハワイも三朝温泉も次回のお楽しみに残しておいて ひとまず松江を目指す

ちょうど便利な快速を発見して乗り込むも
なんだかどうも内装が綺麗すぎる
外観も向かいのホームに停車中のオレンジ色の普通列車とは違うオシャレブルーだったはずである

なんなら車輌の奥にオシャレストアまで完備されていて電車に合わせた色合いの制服を纏った添乗員さんまでいらっしゃる


どうやら観光列車であるらしい

うっかり乗り込んでしまった事を車掌さんに告げ指定席料金をお支払いして 真っ青に広がる日本海を眺め大山を見上げながら予想外の優雅な列車旅を満喫する


シートカバーに天地AMETUCHIの文字を発見

あめつち

乗車記念のおみくじも引かせていただいた

あめつち走行区間に関連のある神話の中に登場する神さまが記されているようである

コトシロヌシ

ワタクシの伯耆出雲走行のパートナー神は事代主様であるようだ

どうにもぴったりである


あめつちのお陰で早々に松江に到着したワタクシは駅の売店にて松江の市バスとぐるっと松江レイクラインが2日間乗り放題となる松江乗手形をゲットする

今回のヨウジョウ食材の目的地が
島根県と鳥取県の間に浮かぶダイコンシマなので

ダイコンシマ


往復するだけでお得なのである

お宿に荷物を預けて少し歩いたところで
お蕎麦としじみの文字を発見
割子蕎麦としじみご飯をいただいて
ダイコンシマへ向かうバスの時刻までの時間を活用して最初の目的地へ向かう




賣布神社さんに久しぶりのご挨拶

交通安全

旅の御守りをいただいて
浄めのお塩入りのお番茶をご馳走になる

浄めのお塩入りのお番茶
ワタクシも日常的に取り入れよう


奥能登の塩


夏の能登でお迎えした塩田のお塩も
京都のあの焚き火のようなスモーキーなお番茶も
カフェインのお存在にそこまで配慮しなくていい氣軽さとそのクセの強さに魅せられて旅のお供に連れている

スモーキーな味がたならなくクセになる京のお番茶の香りを嗅がせてくれた店員さんは タバコ臭とも称されるそのクセの強さが平氣かどうか何度も氣に掛けてくださった


新しいお茶習慣のスタートである

賣布神社さんはちょうどケンポナシがそのしゃくしゃくな食感の実を付けていらっしゃる真っ盛り

ケンポナシ

お番茶の隣の花瓶でゲンキよくグネグネしていた

庭木に欲しいフォルムNo.1である


陽光があるうちにダイコンシマに辿り着きたい
所要時間はおよそ1時間
バスに揺られてダイコンシマへ

まずは目的のヨウジョウ食材を手に入れて
大賑わいの受付をなんとか済ませていざお庭へ


由志園

足元をぎっちりイロ取る花花花
その鮮やかな彩りと季節ハズレの陽氣にうっかり季節を忘れそうである


それでも季節の色に染まり始めた庭園を進む

牡丹の館へ

ひんやりとした空間にボゴっと開く牡丹を眺めながら前を歩くワカモノから発せられる単語が耳に届く


カミガミしい


ほほーん
確かに生々しい色氣と生命力をプンプン漂わせている この顔程の巨大な花を言葉で表すのにちょうどいい表現なのかもしれない


庭園を抜けて茶房へ向かうも
さすがのハイシーズン

花の敷き詰められた池を眺められる絶景に満席である

ねえダリア



人のまばらな壁側に目を向けてハッとなる
この旅の本来の目的物がデカデカと展示されている

限られたバスの本数をすっかり忘れて
危うく食欲に時間まで喰われるところであった

ダイコンジマでのワタクシの目的は
こちらのヨウジョウ食材

高麗人参

ワタクシからエネルギーを奪うキキョさんを
グググっと大人しく丸め込んでくれる
最高の味方 高麗人参さんである

壁一面に描かれている歴史

松江藩と高麗人参


アメリカニンジン
大山自然蔘
デンシチニンジン
雲州製
曲蔘
白蔘

ワタクシの天敵であるキキョさんとの闘いを力強くサポートしてくださるニンジンさんたち


お美しい

エキス粉末顆粒

入り口前の店舗にて粉末をお迎えしていたが
出口手前の売店にて味見させていただいたエキスが美味しすぎて追加でお迎えする

粉末とエキス

満席の茶房を横目に
受付を抜けて再び入り口横のニンジンのお店へ

泣く泣く諦めた茶房で何が何でも口にしたいと願っていたメニューがいただけるようなので鼻息フンフンしながら注文して席についてのんびりお茶時間を満喫する

最強のキキョさん攻撃ティータイム

高麗人参のお茶
高麗人参入り羊羹

既に高麗人参を色々味見させていただいているが
高麗人参を点てたお茶と高麗人参入り羊羹で
ダイコンジマでのヨウジョウ食材漁りを締めくくる

高麗人参の味が心地よく感じられる舌には絶品である

先ほどの展示スペースにあったサポニンの説明

サポニン

古代中国 漢の時代に成立した医学書3バイブル
『黄帝内経』『神農本草経』『傷寒雑病論』
のうち神農本草経に記されていた御種人蔘さん

サポニンはシャボンで発泡作用なんだとか
ゆえに高麗人参粉末を抹茶のように点てても楽しむ事が出来るらしい

近所に住んでたら毎日通いたいスポットである

最高の旅ヨウジョウ時間を満喫して
日が暮れる前に松江に戻る


松江グルメヨウジョウを開始しよう
いつもの朝粥ルーティンをサボって朝から向かう
薬膳スープカレー

スパイス生薬たっぷりの沁みるカレーに朝から懇々と舌鼓


薬膳スープカレー
野菜カレー 赤ハーフ&黒ハーフ 
スパイス
スパイス


松江といえば宍道湖
宍道湖といえばシジミである
スイタイさんとの闘いをサポートしてくれる蜆を
しじみ丼にて堪能する

しじみ丼

出雲蕎麦は食べ過ぎなお腹に優しくお付き合いしてくれる

とろろ

キキョさんへの闘いをサポートしてくれる身近な味方食材とろろが載っているのも嬉しい

鼻の奥までしっかり香りを届けてくれたお蕎麦は
そば処 玄さんでごちそうさまでした


うっかりお写真を撮り忘れているが
湯呑みを優しくほんのりピンクを纏った明るい茶色のお茶

出していただいたお茶の優しい味は記憶にあれどそれが何か思い出せずに店員さんに尋ねて見たところ その正体が黒文字であると教えていただいた

これからの時期はカゼにも良いらしい

高麗人参の羊羹のお皿に楊枝として載っていたあの黒文字さんである

うっかりしていたが奈良の天川村でお迎えした
クロモジハーブティーはワタクシの旅のお供の一員である

その土地によって味が全然違う氣がして個性が愛おしい

こちらがワタクシの手元にあるクロモジさんの
説明である


天川村のクロモジハーブティー

今回うっかり買いそびれたワタクシである
次回は枝葉の違いなどクロモジさんについて
もう少し学んでお迎えしよう

島根の特産品を覗きに行って見事に心掴まれてしまったのが色鮮やかな薔薇である


読書の秋にうっかりのめり込むきっかけを届けてくれた小説がある

その小説に並んだ文字は鮮やかに眩しくて瑞々しい生命力溢れる香りに包まれていてワタクシには理想的でしかない色と香りと味がする


実際に暮らしてみたらヘビもカエルも蚊にも悩まされたり怯えたり忙しそうだが
その鮮やかな彩と香りに囲まれて暮らしたいと願わずにはいられない視覚も聴覚も嗅覚も触覚も味覚も初めて文字から刺激される

その小説は 千早茜さんの
『透明な夜の香り』そして『赤い月の香り』

生を見せつける存在として現れた薔薇は
赤、白の薔薇水としての効果にも魅せる

そしてワタクシは初めて薔薇に惚れる

いつか薔薇の魅惑の溶け出した瑞々しい水を口に含みたい あわよくば体臭までも薔薇に乗っ取られてしまいたい

そう無意識のうちに願っていたワタクシの前に
現れてくれたのが

薔薇のお茶とローズシロップ

薔薇のお茶 ローズシロップ

ワタクシの妄想に飲み込まれる前に
ヨウジョウ視点で薔薇の魅力を伝えたい

薔薇のツボミ玫瑰花はその見えない香りで
見えない御存在であるストレスをあちこちに仕掛けるキタイさんに反撃してくれる

見た目に美しいだけではない
その茎に備えた棘のように攻撃力も兼ね備えた存在なのである

その香りを甘酒に生かした相性抜群な品も発見

甘酒スムージーローズ

薔薇三昧である

薔薇のお茶の中身が鮮やかで

薔薇のお茶

ピュアな素材だけのローズシロップは
その香りを存分に味わう為に注いだ水を淡いピンクに染めていく

島根ヨウジョウ食材調達完了である


テンキ予報が日本海側のオテンキマークの並びを冬スタイルに変化させている

足早に瀬戸内海に出よう
目的地は弥山 

広島といえば牡蠣である

ケッキョさんに血を奪われていつだってふらふらしているワタクシには強い味方となってくれる牡蠣に何としても助けを求めなければならない

ランチ時間にも晩ご飯時間にも当てはまらないワタクシの到着時刻にも食事の出来るありがたい牡蠣のお店を発見


牡蠣がいちばん多い定食を頼んで
ケッキョさんに思い切り闘いを挑む

館御膳
牡蠣ご飯
カキフライ
牡蠣の佃煮
牡蠣

濃厚濃厚濃厚
ミビョウファイブとの闘いに於いて
食材を味方にするには一度にイッキにドカンは
タブーであるけれど

何てったって こんな贅沢は産地だからこそで
10粒をゆうに超える牡蠣がひとつの御膳に収まってリーズナブルに提供されているのである

食後のおやつのもみじ饅頭まで

貝好きには幸せ満点御膳である



晩ご飯と翌朝の朝ごはん用に牡蠣の焼きおにぎりをお持ち帰りする

牡蠣の焼きおにぎり

牡蠣香るお醤油の焼きおにぎりなのかと思いきや中にゴロゴロ牡蠣が転がっている

崩れずにおにぎりのカタチを保っている方が不思議なくらいである


朝は熱い抹茶の中でお茶漬けに変身して頂いて

牡蠣の焼きおにぎり

ワタクシの宮島参拝をタイリョクを奪うキキョさんと貧血を仕掛けるケッキョさんが邪魔しないよう祈りながら完食する

海を渡って辿り着いた宮島のロープウェイ乗り場行きの無料シャトルバスは乗車待ちの長蛇の列

立ちっぱなしで順番を待つという選択肢はキキョさんに巡らないカラダを作られているワタクシには歩き続けるよりもツラいため選べない

ロープウェイ乗り場までならと歩き出す

ワタクシの無駄な多動はキキョさんにエネルギーの巡りを遮られて倒れぬよう外から動かして強制的に巡らせている氣がするのがワタクシの最近の実感である

歩き始めたのだから頂上まで歩いてみるよう鞄の中からお財布がささやく
お財布さんはカタミチブンのセンエンをご馳走に変えてみたいらしい

お財布さんに背中を押してもらいながら歩き始めると足元の足袋さんからもエールが届く

舗装されていない自然界の凹凸を足裏の刺激のわかりやすい足袋で受け取りながら大地を踏み締めて山に登る事によって足の発達を促してくれる

指先まで上手く使って踏み締める足袋さんは足からワタクシの登頂をサポートしてくれるらしい

へろんへろんになりながらも途中で見つけた所要時間よりも早くロックな山頂に到着

弥山
弥山山頂

最高な天候にごった返す山頂の展望台を早々に抜け出して目的地である御山神社さんを目指す

御山神社さんにご挨拶をして帰りこそはとロープウェイへの道を探すも何故だか出逢うのは下りルートの案内ばかり

またしてもお財布さんと旅の味方足袋さんに背中をグイグイ押されてそのまま最短ルートで下山する

日が暮れる前に下山出来たがもちろん
ヨロヨロにへろんへろんである

シカ

シカさんにしっかりお別れを告げて

干潮

厳島神社本殿と鳥居の間を歩く事を可能にしてくれた干潮に感謝しながら最短ルートでフェリーに乗船する

宮島で遅めのランチをと思いつつも食後のフェリーにてミビョウさん方が胃袋をシェイクする可能性を考慮して下船後の食事に期待する

弥山登山往復のエネルギーとなってくれた朝ごはんの牡蠣の特大焼きおにぎりに感謝である

フェリーを降りた先でアナゴ飯をペロリと平らげて アトピーさんが喜びそうだけれどワタクシがどうしても欲しかったレモンケーキを発見して運良く出逢えた添加物の入っていないものを購入する



翌日の移動にあわせてもう少し西を目指す

弥山登山のお陰でバキバキな翌日は
寝ぼけ眼のままひたすら乗り物に揺られ移動する

乗り物デイは空腹がいい
弥山登山にエネルギーをとにかく消費したはずなのでワタクシのカラダはキキョさんの攻撃を受け易くなっているだろう

キキョさんのお供にスイタイさんがついていたら
得意技ノリモノヨイをかけられ易いだろう

乗り物タイムは少々の水分で充分である

イメージは
今にも溢れそうなタプタプに満タンのコップを持って移動するかコップに余裕を持って乗り物に揺られるか みたいな感じである


高速バスに乗り換えてひたすら南下?なんかしてみる

がっつり纏わりついてエネルギー不足を仕掛けてくれているであろうキキョさんに便乗して
椅子に座っているワタクシに攻撃するストレスメイカーキタイさん

サービスエリアタイムは車外でバキバキなカラダを伸ばしてキタイさんのストレス攻撃を弾き飛ばすのだ

そして抜かりなくヨウジョウ食材捜索へ

栗と砂糖のみの渋皮煮

渋皮煮

ワタクシの曖昧な記憶によると芥子蓮根も販売されていたので熊本であろう

渋皮煮

冬のお供におすすめな栗はキキョさんともケッキョさんとも闘いを繰り広げてくれる

間違いなく欲張っておけばよかった食材ランキング上位獲得である

ところでnoteさん
ワタクシの文字数の旅もだいぶ未知なところに辿り着いてやしませんか




夏の終わりを知らせるツクツクボウシの声がする立冬を過ぎた宮崎に到着する

出逢ったヨウジョウ食材は落花生

落花生

落花生さんはお米と共に朝を助けてくれるお粥の材料

毎日のようにサポートしてくれる食材は
もちろん複数お迎えしたい

ワタクシの朝のお粥にしゃくしゃくの食感を添えて朝からキキョさんとケッキョさんに立ち向かってくれている



この旅の最終目的地は鹿児島である

電車で隣り合わせたご婦人とおしゃべりしながら
霜月の宮崎に夏の終わりを告げていたツクツクボウシエピソードをお伝えしたところ同じく11月の鹿児島で唄う鶯のエピソードをお返しに頂いた

陽氣な列車旅である

鹿児島駅から歩いてフェリーに乗り込んで桜島へ

桜島

お宿に荷物を預けて
まずは久しぶりの月讀神社さんにご挨拶

午前中の陽氣は何処へやら
強風に乗ってばちばちにカラダにぶつかり眼の中へもHiと氣軽に侵入してくるのは多分灰である

海沿いの足湯で桜島を見上げながらのんびりなどと楽しい旅を想像していたが灰はアウターに向かってあまりに騒々しいし海沿いは錦江湾を駆け抜ける強風直撃である

風は外邪の侵入を防ぐエネルギーを奪うキキョさんの協力を仰いですんなり入り込んで来るであろう

ワタクシの防御力では風に立ち向かうなど無謀である

桜島で手に入れたいものを求めて再びフェリーターミナルへ

ターミナルではどうやらちょうど
火山灰アート作品展の開催中らしい

火山灰アート作品展
火山灰アート
火山灰

火山灰アーティストKYOCOさんの作品が
3階の乗り場と2階のエスカレーター横の壁に展示されていた

フェリー出航後のガラガラタイムを狙って作品前を陣取って灰の様子を覗き込む

外で風に乗って大暴れしている灰は真っ白なキャンバス上で荒々しくも穏やかにも神々しくも変化している

外で灰と強風が大暴れしていなければワタクシは予定通り海沿いでぬくぬく過ごしていて
エスカレーター側の入り口を利用する事もなく展示に氣付かなかった可能性も大いにある

タイミングよく吹き荒れてくれた灰に感謝したい


目的のヨウジョウアイテムは
桜島のこみかんと椿油を使ったハンドクリームである

フェリーターミナルのオシャレカフェ横のストアスペースでご当地価格で整列しているのを発見

みかんの香りは見えない闘いを挑むストレスメイカーキタイさんに対抗してくれる

ワタクシの手にアトピーさんがいて皮膚をゴツゴツ化していてもすーっと馴染んでくれる優しいハンドクリーム

そのフレッシュで濃厚なこみかんの香りが鼻からスコーンとキタイさんに向かって行く様子が心地よい

因みにズボラなワタクシは
ケッキョさんに潤いを奪われた膝下のガサガサ皮膚にも腕にもカオにもこちらのハンドクリームを伸ばし広げている


白波の錦江湾を望むお部屋でのんびり過ごす
混雑予想時刻を避けて隣の建物の温泉へ

味の強そうな香りを放つ温泉に浸かって強風によってごっそり奪われたカラダの熱を補って貰う

桜島旅完了である

蝉や鶯の存在をあっさり忘れた氣侯の鹿児島市内に戻って防寒具を求め衣料品店を渡り歩く

とはいえ翌日以降の予報に出された氣温を思うと
まだまだ防寒は重ね着で乗り越えたい

そうワタクシのヨウジョウ根性とズボラ力が頭の中で熱々に主張をぶつけ合っているも平行線

火でも噴きそうなくらい忙しいアタマは同時にせっせと氣も消費して行くのでカラダはキキョさんに狙われて冷や冷やしている

エネルギー補給が必要である

桜島も望めるテラスのある7階の素敵なカフェ?に辿り着く

そして何故か記憶がもぞもぞ騒ぎ出す

不思議に思いながら店前のメニュー看板に目を向けると記憶のもぞもぞ感はあっという間に食欲にかき消されてワタクシはそのまま店内に吸い込まれお魚の定食を注文する

定食の届く間にもぞもぞしていた記憶は以前拝見したお動画内のランチ風景であると思い出す

すっきりしたところでお魚定食到着

シイラ

定食のシイラは揚げ具合が衝撃的なふっかふかでジューシー感が溢れ出ていた


まだまだ防寒具攻防をアタマに繰り広げながら各階を練り歩くワタクシの目に飛び込んできたのが
企画パンフレットや展示案内のカードの並ぶ一角


そしてその中のこの一枚

祈りの風景

三宅美術館さんの祈りの風景の展示


パーントゥ

どこかで聞いたことのある響きである
アタマの中の防寒具攻防はいつのまにかパーントゥの記憶捜索に切り替わる

三宅美術館さんへは市電に飛び乗って終点の谷山まで行けば辿りつけそうである

ワタクシが見かけた案内には大好きな長太郎さんの名前も並んでいた

行くしかない


市電にワクワクが止まらない田舎者のワタクシは谷山までゴトゴト市電に揺られて そこから15分ほど歩いて三宅美術館さんに到着する


受付を済ませてまずは一階の焼き物スペースへ

長太郎焼き 年表
桜島
長太郎さん

数年前に教えて頂いてすっかり虜になっている長太郎さんは やはりいつ拝見してもお美しい

受付時に頂けたポストカードも愛おしい

ポストカード

ワタクシ焼き物の知識はこれっぽっちもであるが
色合い 質感 模様に魅せられて不思議と毎度足を止めているのが長太郎さん作品なのである

パーントゥの待つ2階へ

受付を済ませた時点でなんとなく感じていたのだが キキョさんに憑かれていて疲れやすいワタクシにはありがたいことに ちょうど美術館の客はワタクシひとりきりである

つまり見放題


キキョさんに憑かれて疲れてきたら展示の真ん中の椅子に腰掛けて視点を変えて優雅に絵画と向き合えるのだ


前畑省三さんのパーントゥ
その説明書を読んで以前宮古島に住んでいた方からパーントゥに追いかけられるお動画を見せて頂いた事を思い出す

お動画の中で泥を纏ったお存在に追いかけられる子どもはぎゃんぎゃんに泣き叫んでいた

壁に並ぶ真っ赤な2作品パーントゥと神女誕生を
じっくり堪能して横を向くと受付の後ろの壁に掛かっていた印象的な作品がドデンと大きくなって展示されている

どうやら海老原喜之助さんの男の顔という作品であるらしい

アタマの中まですっかりパーントゥの強い赤に染まって氣づかなかったが海老原喜之助常設展示コーナーと案内されている

ぐるりと見回すと入り口横にも海老原さんの作品が並んでいるしパーントゥの前畑さんの作品も並んでいる

いちばん奥に展示されているパーントゥ目指して進む最中に目がその存在感をキャッチしていたモン・サン・ミシェルも前畑さんの作品であるらしい

作品に沿って展示エリアをぐるりと巡って
階段の手前のテーブルと椅子のあるスペースでひとやすみ

テーブルの奥の本棚に海老原喜之助の名を背負う分厚い本が3冊ほど並んでいる

椅子に座ってぽかぽかな光にキキョさんを追い払って貰いながら本を開く

アート音痴なワタクシはちっとも存じ上げていなかったがどうやら有名な方であるらしい
本の中の作品 人吉時代と名のついた頃以降の作品が興味深い

本には作品ごとに所蔵美術館名の付箋が貼られている

もう一度展示エリアをのんびり巡って居心地の良いぽかぽかな美術館を出て再び市電に揺られて旅を終える



今のワタクシのへっぽこボディはゲンシハンシャさんによる強圧力の管理下にあってミビョウファイブも絶好調に活動中である

時期を外れてすっかりその存在を忘れられる花粉症のように

ワタクシが現在自然消滅中のアトピーさんのいたカラダの感覚を上手く思い出せないように

今のワタクシは1カ月平気で寝込んでいた頃のカラダの様子をぼんやりとしか思い出せない


ワタクシの旅にまで憑いてきて不調を作り出す
ミビョウ軍そして黒幕のゲンシハンシャさんであるが

ゲンシハンシャさんにワタクシが統合を仕掛けてその統合が上手く行けばゲンシハンシャさんが絶好調に暴れている様子を思い出すのが難しくなる程存在が薄くなって行くらしい


薄ゲンシハンシャ

眼の機能も向上して
世界が明るく見えるようにもなるらしいし字も読み易くなるらしい

となると
統合を始めたらワタクシはすこぶる生き易くなるだろうが今のへっぽこボディの感覚はどんどん遠ざかって行くはずである

ミビョウ軍はまあまだまだわちゃわちゃ付き纏ってくるであろうが

ワタクシのへっぽこボディ故の旅のドタバタ感はどんどん薄れていくであろう
既に少しずつ感覚が変わってきているのか今までカラダが悲鳴をあげていた状況も今のワタクシにはあまりピンとこない事もちらほらある


地球生活を始めて以来
ひとときたりとも離れる事なくへっぽこな人生を体験させてくれたゲンシハンシャさんとミビョウ軍との体感の思い出を旅の記憶に併せてここに留めておく

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