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2023年9月10日『ねじまき鳥クロニクル』とコミットメント

T.K.さん

こんにちは。最近仕事が忙しく、返事が遅れてしまいました。
相変わらず、毎日パソコンの前に座り続ける不健康な日々ですが、
阪神タイガースが「アレ」しそうということを元気の源にして、なんとか暮らしています。。
※「アレ」が何なのかは気が向いたら調べてみてください笑

さて、最近ですが、人とのコミュニケーションで思うことがありまして、村上春樹さんの『ねじまき鳥クロニクル』を昨夏ぶりに読み返してみました。

話の内容としては、主人公の妻がある日突然失踪し、その妻を探す過程で、ノモンハン事件等の歴史の因縁や、世界を支配するシステムとの戦いに巻き込まれていく。。といった物語なのですが、その中でキーとなるのが「井戸に降りる」シーン。
主人公は物語の中で、何度も枯れた井戸の中に降り、どうして妻が消えてしまったのか、妻が本当は何を考えていたのか、暗闇の中で妻のことを考えます。

村上春樹さんはこの「井戸に降りる」ということを「コミットメント」とも表現しているのですが、
この「コミットメント」というのが何なのか、人が人にコミットするとはどういうことなのかが個人的に長らく気になっており、
昨夏から何度か読み返しては、自分の中でモヤモヤと考え続ける日々が続いていました。

最近読んで、このモヤモヤの解決のヒントになったのが、西村佳哲さんの『かかわり方のまなび方』に書かれていた「コミュニケーションとは器」という言葉。
そこでは、人とのコミュニケーションで大事なのは、相手をどんな存在として捉えて、どのような立場で関係を持つかを決めるということ、
その姿勢が器としてできていると、関わり方や話す内容と言った中身は自然と生まれ出てくる、ということが書かれていました。

僕自身、長く付き合っている人と話す時に、逆に話すことが思いつかなかったり、それがきっかけでギクシャクしてしまうことで悩んでいたのですが、
この言葉を読んで、その原因が「話すこと」という中身から考えているからじゃないかなと気付きました。

先に考えるべくは、目の前の人とどういう関係を築きたいかということ。
こいつとは何があっても一生友だちでいたい。パートナーとしてこの人を幸せにしたい。後輩として、大好きな先輩の仕事を支えたい。
そういった関係に対する覚悟が、村上春樹さんの言う「コミットメント」であり、人と素敵な関係を築くために大切なことなのかなと考えています。

新たな人と出会うときにどんな関係が育つかなーとワクワクしたり、
好きな人と覚悟を決めて関係を深めていったり。
そうやって人と接することができるといいなーと思います。


取り留めないですが、私が今「他者」をテーマに思うことはこんな感じです。自分のことばかりじゃなくて、相手のことを考えられるような人になりたいですね。。
まだまだ日によりますが、少しずつ日差しも和らいできて、秋の気配がしてきたかなーと思います。
健康には気をつけて、楽しく暮らしましょうね。

やまより


p.s. 写真は村上春樹さんの出身地にちなんで、京都の鴨川です。水遊びっていいですよね〜。

T.K.さんの返信

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