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Kungsleden Day3

Singi - Sälka

天候小雨。お気づきでしょうかみなさん。ここまでずっと小雨。
天気予報によると明日も小雨、むしろ強まりそうな予報。今後果たして晴れる日は来るのか。
本日の行程は12km。今までで一番短い工程なので、朝もゆっくりと起き出します。登山ではないからだとは思いますが、周囲もいつもの日本の山ほど撤収が早くない印象です。

朝は基本乾麺やオートミールを食べてお腹を満たしていましたが、トレイル中一番取りづらいのが食物繊維やビタミン。生物が持ち運べないので乾物が多くなり不足しがちなのですが、このトレイルといいますか、北欧の大好きなところが自然教授権!(概要記事にも記載しましたが。)
森の中のベリーなどは誰がとっても大丈夫。毎日ブルーベリーを採取してオートミールにぶち込んだり行動食にしたりしていました。
今朝もしっかりベリーも食べて行動開始。

ほんのり甘くて好き。


この工程からKungsuledenに入っていきます。
広大に続く道と流れていく川、山には氷河が残っていてそこから流れ落ちてくる滝。ダイナミックすぎてずっと歩いていられる景色でした。

歩き始めると雲がはけはじめる。誰もいないし自撮りしてみたり、ラジバンダリ。
岩の先っちょの赤い部分は目標。
急に現れるテント。どこに張ってもいいのです。
太陽が隙間からちらり。
赤いジャケットが目立っていて素敵。
このテントも広大な土地にポツンと。
途中の避難小屋。
水とサラミさして歩いてたら笑われました。
ハイキングには最高のコンビじゃない?
雲がかかっていてわかりづらいけど、上には雪が。


Sälkaにつく頃には小雨もやんでおり、川のほとりにテントを張りました。

目の前の小川。


少しのんびりしているとおじさまがゆっくり歩いてくるので、Heiと声を掛けるとなんだかもじもじしたように近づいてきて
「僕もこの辺にテント張りたいと思ってるんだけど、川も近くていいし、君の邪魔にならない?」
誰がどこにテントを張ってもいい場所なのに!
「ならないよ!好きな場所に張らなきゃ!」

かわいいおじさまはその後ずっと鼻歌を歌いながらテントを張って、川で洗濯して、サウナでのんびりして自然を満喫していました。
私も同じように川で洗濯してサウナをして、ほぼ同じように生活(笑)
フランス出身のこのおじさまは、私がフィンランドに住んでいることを伝えると、「いいな、僕はそういう静かな国に生まれたかったんだよ。人もいい人ばかりだしね。」とぼやいていました。でも、ふんふんとずっと鼻歌歌いながら自分の時間を楽しめるのはきっとフランスが素敵な場所だったんじゃないのかしら。と私は思うのです。
お隣同士何かあったら声かけてね。と言ってテントに戻っていくおじさまがなんとも言えず好ましかったのを覚えています。

ご近所さんだけどちゃんと距離はある。
ほんのりくぼみにテントを張ってしまい水溜りが出来てる、、と嘆いたらおじさまが板を持ってきてくれました(笑)
可愛い玄関。


そして、このSälkaにはサウナがありまして。
サウナ使用時は小屋にて使用料300sekを支払って入ります。この使用料にはキッチンの使用やドライルームの使用も含まれるので、サウナ使用時はフル活用してました。
スウェーデンの非営利団体STFの会員だと割引が聞きますのでテント泊せずに小屋泊のみ、スウェーデンに長期滞在するなど利点の多い人は加入しておいてもいいかもしれません。
小屋によって設備は異なりますので要確認。
下記URLはSTF加入する際のものです。

サウナではフィンランド人2人組の女の子たちと出会い、私もフィンランドに住んでるのと言うと喜んで話をしてくれました。
彼女たちは私とは反対方向で南下していく工程。もしかしたらフィンランドで会うかもねと言ってサウナを後にしました。
伏線回収のようにこの後スウェーデンで再会します(笑)

フィンランドに来てから思うことなのですが、北欧のサウナは本当に不思議な場所。こちらではサウナで仲良くなって、という話をよく聞きます。
私も今のフィンランドでの仕事は、サウナで知り合った日本人の方に紹介してもらいました。
Sälkaではないですが後のAlesjaureでサウナに入った際にも日本が大好きでツーリングに言ったことがあるというフィンランド人の女性に出会い、近くに住んでいるから今度サウナに行こうと連絡先を交換したりもしました。
日本のサウナは基本沈黙を守っていますが、こちらのサウナは友人同士、家族同士でよく話す場になっている印象。
私は日本のサウナも好きですし、こちらのサウナも好き。


この日の夜はサウナで温まってそのまま就寝。したのに夜中雨風が強まって寒くなってしまったのは許さない、天気。

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