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おかしな美術部

高校生の頃、音楽部、美術部、文芸部、英文タイプ部、PC同好会を掛け持ちしていた。

毎日それぞれの部活にチョロチョロと顔を出して、それでも結構ガッツリと真面目に活動していた…と思う。

全てが文化系の部活だったのと、図書委員の活動がめちゃめちゃ活発な学校だったので、文化祭前は部活と委員会で手一杯。

地獄の忙しさで、クラス展示が疎かになってしまったのは申し訳なかったなあ。

真面目に活動…と言ったけど、実は美術部だけはは半分くらい何でもアリの謎部だった。

先輩後輩もまるで無視。

美術部の伝統として先輩と呼ぶと「私は先輩って名前じゃないから、だったら〇〇の事も、おい後輩!って呼ぶからね?」と注意され、あだ名で呼ぶ事を強要された(笑)

私たちが入学した時には既に卒業していた先輩たちもよく遊びに来ていて、やっぱり同じようにあだ名呼びだった。

結果、どこの部活より仲良しで何でもアリになっていたんだと思うけど、同級生の目はちょっと痛かったな。

何しろ運動部の子と一緒に先輩とすれ違うと、「おはようございます!おはようございます!」と連呼しながら先輩が通り過ぎるまで90度に頭を下げてご挨拶しているのに対して、私の方は「〇〇ちゃん(先輩のあだ名)イェ〜イ♪」とハイタッチ(美術部公式挨拶)しているんだもの。

運動部の先輩たちも美術部だからねーって感じで微笑ましく見てくれたり、一緒にイェ〜イしてくれたりするので部活の直属の後輩より仲良しになってたりしたもんだから、「アイツなんなん?!腹立つわ〜!!」って思われて当然だった。

美術部だけど絵は…授業中以外殆ど描いていなかった。←

毎日みんなでトランプ(ドボン)をして計算力を高め、季節ごとの行事(節分・ひな祭り・子供の日・クリスマスなど)には学校の近所にあった児童養護施設に行き、コスプレしたり、パペットを使った人形劇、大きな紙芝居をしていた。

あ、コスプレ(鬼やサンタ)の衣装やパペット、大きな(模造紙大)紙芝居はシナリオまで全部手作りだったから、美術的活動と言えなくもないのかな。

夏休みには夜中にみんなで部室に集まって、百物語や肝試しをやり、先生に見つかって数ヶ月の部活停止になった事もあったっけ(^_^;)

こんな問題児だらけの美術部だったけど、部員の半数は生徒会役員で学校の中枢を担っていたし、何より何故か校長先生がいつも強い味方になってくれたからやっていられたんだろうなあ。

ちなみに田舎の公立商業高校なので、先輩の中にお金持ちや権力者がいて権力を笠に着ていたわけではありません(笑)

残念ながら私たちの3つ下の代で美術部は無くなってしまったけど(そもそも美術の授業がないので仕方がない)、卒業してから現在まで、生徒会&美術部&文芸部&図書委員のメンバーごちゃ混ぜ+当時の司書さん&校長先生(既に定年をむかえて引退しています)で、年に1度は集まってワイワイやれているのは自慢かな♪

#部活の思い出

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