
応援ナースの日常⑥ 〜イライラの連鎖〜
余裕がなくなると誰しもイライラしがちになりますよね。看護師という仕事もイライラポイントがたくさん生まれる仕事の代表格だと思います。そんな中で働いている看護師さんたち、本当に偉い。
患者さんの対応、同僚との人間関係、医師や家族とのやりとり、緊張感の漂う現場、多忙を極める業務・・・。ストレス因子を挙げていくとキリがありません。それはイライラすることもあるでしょう。わかる。わかるのだけど、イライラは連鎖するものです。患者さんへの対応や同僚への言葉遣い、意識していないとイライラは知らず知らずのうちに表に出てきます。周りへの影響や生産性を考えてもこの感情をコントロールするということはとても大事なのかなと思います。
こういうイライラが表出してしまう原因の一つに、環境のマンネリ化が大きく関わってくるのかなと私は思います。変化のない環境、馴れ合った人間関係、そういったマンネリ化の環境が『自分がこんな態度をとっても受けてもらえるだろう』という甘えを生み出してしまう。一緒に働く人にも患者さんにも悪影響ですね。と、これは私の夏の職場での実体験。私がイライラを表出している立場でした。だから、今の職場でもイライラしている人を見ると分析してしまうんです。反面教師にしてどうすれば感情をコントロールできるのか考えています。
今現段階で、私は看護師の仕事に対してイラつくことはありません。それは、まだ仕事を始めたばかりで環境に慣れていないということもありますが、働き始めたばかりだからこそ、余計な情報がなく、ありのままの事象を見ることができている、つまり客観的に物事を見て仕事をすることができているのかなと思います。
客観的に物事を見る≒主観的にならない。イライラしないためには自分の感情を一旦おいておいて、相手はどういう状況だったかを考えることも必要かなと思います。「この認知症の患者さんはどういう思いでこの行動に至ったのだろう」「今日はお局さんなんだか機嫌が悪いな・・・。」一つ一つの相手の言動にはその背景があるはずなので、それを知るだけでも自分の感情のコントロールに繋がるのかなと思います。その時に必要なのは背景を知った上で相手をどうこうコントロールしようとしないこと。自分をコントロールする以上に相手をコントロールすることは困難です。患者さんならまだしも、同僚やお局さんをコントロールするなんて難易度SSSです。なので無理はしない。自分の感情をコントロールするために背景を知るだけでいいのです。
完全にイライラをなくすことは多分無理です。だけど、その感情をコントロールして周りに伝染させない。患者さんにも同僚にもそういった関わりができたらいいなと常に思う毎日です。