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写真の力

昨日は朝方からとても強い雨が降っていた。
80年の古民家に住んでいるので、窓の気密性はないようなもの。
隙間から雨が入ってくるので、しょうがないねと木製の雨戸を閉めて日中を過ごしていた。

木製の雨戸は4cmくらいあって重くて頑丈で、それを閉めるとしっかりと守られている気持ちになる。と同時に、昼間でも真夜中のような暗さになる。
まるで台風の時みたいだねと暗がりの中仕事をしたりドラマを見たり。

夕方、雨戸を開けて外を見る。
さっきちょっと止んだ雨がまた降っている。サラサラと。

山の方を見ると、その上からキラリと光が見えた。

虹が出る

そう思うと同時に、外に走っていた。カメラを持って。

見上げる。

ハナミズキの白い花のそのはるか上に、大きな虹、そして、青い空。

しかも、ダブルレインボー。

それは、鮮やかに輝いていた。
海まちを大きく包むように優しく。

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なんだか、
コロナの不安とか、
ものすごく強い雨とか、
洪水警報とか、
いろいろがぐるぐると渦巻いてドキドキザワザワしていたけれど、それはプレゼントのように輝いて見えた。

希望ってこういうことなのかな
そう思いながらシャッターを切った。
ちょっと涙目で。

シャッターを切りながら思っていたのは、みんなに届けたいということ。
写真を届けたい。
言葉を伝えたい。
このプレゼントを届けたいと思ったこと。

すぐに写真をnoteやSNSで写真をアップする。
すると、みんなから続々とメッセージが届く。

ありがとう
癒された
一緒に見ていたね
全国いろいろなところの人からいろいろな言葉が届く。

写真を通じて、いろいろな人がつながっている。

それは、
"虹が出て写真を撮ってそれを発信して反応があった"
ただそれだけのことかも知れない。
でも、私は、写真を発信することで、いろいろな人のところに届いて、そしてそれが何かのあったかいカケラとなってそこにあったことが嬉しかった。

ちっぽけなことかも知れない。
でも、心の中にあったかいものとして残っている。
私の中には確実に。
みんなの中にもあるのなら、それはとても嬉しい。

今のこの状況の中でついつい忘れそうになるけれど、写真には力がある。
気持ちを届けることが出来る力がある。
それは時に、希望だったり、優しさだったり、愛だったり。
そういったあったかいものに変わる力がある。

ちっぽけかも知れないけれど、
自分にそれができるならば、できるとするばらば、それはとても嬉しい。

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写真は、お庭のハナミズキのお花。
昨日の雨で落ちてしまったのだと思う。

でも、写真なら伝えられる。
落ちた花びらも、こんなに美しいっていうことを。
それをあなたに伝えたいっていうことも。



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