①国語力の基礎を固める - 主語と述語の理解から始めよう


こんにちは。本記事では、国語の学力向上のための基礎となる「主語と述語」について、現場の教育実践をもとに解説していきます。

なぜ、主語と述語なのか

「主語と述語って小学校2年生で習うよね?なんでそんな基本的なことを?」

そう思った方もいるかもしれません。しかし、実は多くの学習者が、この「基本中の基本」でつまずいているのです。

日本語特有の落とし穴

日本語には大きな特徴があります。それは「主語を省略しても意味が通じる」ということ。例えば

「今日、図書館に行った」

この文、主語が省略されていますよね。でも意味は通じます。しかし、この「主語省略」が許される日本語の特徴が、実は国語力向上の壁になっているのです。

主語と述語の基本を確認しよう

まずは基本から。主語と述語は以下のように考えます:

  • 主語=「何が(何は)」にあたる部分

  • 述語=「何をした(する)」「どんなだ」にあたる部分

例文で考えてみましょう:
「ねこが走る」

  • 主語:ねこが(何が)

  • 述語:走る(何をする)

つまずきやすいポイントと対策

1. 文の種類を見分ける

文には主に3種類あります:

  • 「何が(は)どうする」型

  • 「何が(は)どんなだ」型

  • 「何が(は)なんだ」型

これらを区別できることが、正確な読解の第一歩です。

2. 主語の見落とし

作文やレポートを書くとき、私たちは無意識のうちに主語を省略しがちです。しかし、これが「わかりにくい文章」の原因になります。

対策

  • 文を書く前に「誰が・何が」を意識する

  • 書いた後に主語があるかチェックする

  • 読み手の立場で文章を見直す

3. 長文での主語・述語の対応

文が長くなると、主語と述語の対応関係が分かりにくくなります。

対策

  • 一文を短く区切って確認する

  • 主語と述語に印をつけて確認する

  • 複数の文に分けて書き直してみる

実践トレーニング法

1. 日常的な意識付け

  • 教科書やニュース記事を読むとき、主語と述語をチェック

  • 自分の書いた文章で主語・述語の確認を習慣化

  • 会話の中でも意識してみる

2. 段階的な練習方法

  1. 短文で主語・述語を見つける練習

  2. 省略された主語を補う練習

  3. 長文で主語・述語の対応を確認する練習

  4. 自分で正しい文を作る練習

まとめ:なぜこれが重要なのか

主語と述語の理解は、単なる文法の問題ではありません。これは:

  • 正確な読解力の基礎

  • わかりやすい文章を書く土台

  • 論理的思考の基本

となるのです。

「基礎が大切」というのは、どの分野でも言われることですが、国語において主語と述語の理解は、まさにその「基礎中の基礎」なのです。

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