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言葉の世界を広げよう

1.言葉に触れる機会を増やしましょう

 家で仕事をしているときは、Netflixを流し見していることが多い私です。今年度のお気に入りは今のところ韓国ドラマ「涙の女王」でした。2周見ました(笑)。みなさんのおすすめは何ですか?

 さて、私自身が子どもだった頃と今の子どもたちとでは、日常的に触れるメディアが大きく変わりました。NetflixやAmazonプライムなどの動画配信サービスが浸透し、主となるメディアがスマホやタブレットに移りました。

 これらのメディアでは、待たずに好きなコンテンツを簡単に選べて無駄な時間を減らせますが、自分の興味のあるものだけを見ることが当たり前となりました。これは便利な反面、子どもたちにとってはデメリットだと感じています。

 お父さんがテレビで見ているニュース、お兄ちゃんが好きなクイズ番組、お母さんのドラマ……パーソナルメディアが普及していなかった頃は、関心の有無に関わらず様々な言葉が子どもたちの目や耳に入っていきました。

 こういった環境の中で子どもたちは言葉を増やし、言葉の世界を広げていたように感じています。

2 本に親しむ環境づくりをしませんか?

 前置きが長くなりましたが、今回は本を通して教師が意図的に、子どもたちが言葉に触れる機会を教室に増やすという話です。

 こんなことを言うと本当に本が好きな人には「意図的?教師が無理やり読ませるなんて……」と怒られそうです。もちろん、読書は個人的な営みです。しかし、普段の生活の中で自分から本に親しむような習慣がない子も多くいます。子どもたちの学力を支える土台として「言葉」を増やしてやることが大切です。

 例えば、2週に一度くらい子どもたち全員を図書室へ連れていき、本を読ませたり、本を借りさせたりするのはどうでしょう。体育館やグラウンドで遊ぶことに夢中な子たちは学期に一度も図書館に行かない、なんていうのもざらです。きっかけを作りましょう!

 本校の場合、幸運にも図書室に司書さんがいます。お願いすれば単元に合わせた本もすぐに用意してくださいます。例えば、写真は私が自由に使っている理科室なのですが、いつも本が置いてあります。教室に単元に関係する本が常に用意されている理科室は、なんだか知的な雰囲気がしませんか?

 子どもたちって環境からの影響を受けやすいものです。こういった「雰囲気」を教室に作ることも大切だと思います。

 「〇〇の勉強をするのですが、関連した本を用意してくれませんか?」ぜひ司書さんに頼みましょう!ちなみにおせっかいな私は、学芸会シーズンで忙しく図書室利用が減ったこのタイミングで、司書さんにお願いして4年生以上が学習中の単元に関係する本を集めて各教室に届けてもらいました。悪だくみ(笑)。


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