明日からすぐ使える機能神経学の活用法(視覚編)
こんにちは。山下玲央です。
私は、専門学校卒業後すぐに、個人事業主として独立し
として活動しているものです。
その名も、「四重人格の21歳」と呼んでいます(笑)
詳しい経歴、背景は下記の記事をご覧いただけると嬉しく思います。
普段は、治療&コンディショニング、ピラティスインストラクトとしてのお仕事がメインで
主に、慢性痛改善、姿勢改善、骨盤矯正、怪我後の機能回復、脳梗塞後・脳出血後の機能回復などを担当させていただいております。
今回は、皆様に
これらについて、自身の経験も含めシェアさせていただきたいと思います。
ですので、今回の記事は
そんな方にオススメの内容になっています。
いきなりですが、皆様に質問です。
今の治療法で、患者様の症状の根治改善できていますでしょうか?
そうといえど私は、治療をこれまで行ってきて感じることがあります。
それは、、、
そう思います。(どっちなんって言わないで下さい)
結局は、患者様が笑顔になればいいと思うからです。
ですので、私はどんな治療法でも素晴らしいと思いますし、否定はしません。
しかし、人を診る立場として、十分な結果を提供し、患者様の症状の根本に向き合う事は非常に大切だと思います。
私は、去年の夏、「機能神経学」という人間の全てのシステムを司る「脳」にフォーカスした学問に出会いました。
この出会いが、私のセラピスト人生2回目のターニングポイントになりました。(1回目に関しては、先程の記事をご覧ください。)
そこから、ヒトを筋・骨格目線で診るのではなく、「脳ベース」で診るようになりました。
なぜならシンプル。
「脳」が、、、
など全てをコントロールしているからです。
全ての行動の根底には「脳」が関わり、我々が「心」と呼んでいるものも、脳によってもたらされる一連の働きの集合なのです。
今回のテーマでもある「体性感覚」についても、痛みや不調が発生している箇所の体性感覚が正常でないと、脳は痛みをコントロールすることが出来ず、いつまで経っても症状の改善には至りません。
例え、痛みがその場で無くなっても、それは根本的に改善している訳ではなく、代償的に痛みを何かしらでカバーしているだけの可能性が高いです。
ですから、今回まずは体性感覚にフォーカスし、脳から根本的に変えてしまおう!ということです。
因みに、なぜ今私が「機能神経学」をベースにしてセッションを行なっているか?というと
自分が説明できるもの、自分が納得したものでないと、クライアント様にはご提供できません。
ですので、現場で積極的に活用しています。
そんな脳について、今回は基礎の考え方から現場での活用法まで、存分にシェアしちゃいます!
改めて、、、
そんな方は、最後までお付き合いいただけますと、嬉しく思います。
この記事を最後まで読んでいただけた方のお役に立てれば幸いです。
それでは、宜しくお願い致します🙇♂️
機能神経学とは
主に、大脳皮質、脳幹(中脳・橋・延髄)、小脳、基底核、島皮質、扁桃体、体性感覚、視覚、前庭などを特定的に刺激し、左右差を修正していきます。
人は〇〇を優先して生きる
私は人を診る上で、この考え方は、非常に大切だと感じています。
要は、「人は、生存を優先する」という事です。
常に、人は生存を優先し、体を守ることを優先的に行います。
本来、動物は生き延びる為に敵から自分の身を守ります。
現代では、狩りも必要なければ、敵からいきなり襲われる心配もしなくていいですが、時代がどんな進化を遂げようと、本来の本能は残っているのです。
ですので、その人にとっての「脅威」を取り除くことが第一に大切になります。
中でもこれからお話しする三要素は、非常に大切です。
人が機能的に働く為に必要な三要素
この三つです。
▪️体性感覚
⇨ 表在感覚(皮膚・温冷覚)、深部感覚(関節・筋肉)
▪️前庭
⇨ 半規管(前・外・後)、耳石(卵形嚢・球形嚢)
▪️視覚
⇨ 眼球運動、対象物との距離感、周辺視
なぜかというと、、、
です。
三要素のどれか一つでも、機能不全が起こると、脳は正確なインプットが入ってこないので安心できず、防御(=安全確保)するために“過緊張”を作り、不適切なアウトプットを発信します。
つまり、、、
根本から体全体のシステムを変え、機能的にする為には、三要素(体性感覚、視覚、前庭)に介入し、正常化させることが第一優先となります。
何から修正していくべきか?
これも非常に大切になります。
訳すると、
「アウトプットを修正する前に、インプットを修正しよう!」
という事です。
ここでの定義は、
です。
先ほどお話しさせていただいたように、インプットが正常でなければ、脳は正確な情報を得ることが出来なくなるので、“過緊張”を起こし、不適切なアウトプットを出してしまいます。
それらは結果として、
ですので、
Improve input before fixing output.
〜アウトプットを修正する前に、インプットを修正する〜
という考え方が、非常に重要になってくるのです。
脳の機能
早く本題に行きたいのですが(笑)
やはり、「先にこれらを押さえておかないと!」と思うので、紹介させてください。
主にザックリ脳の機能を挙げると
最低でも、これ位はあります。
見ていただいても分かるように、結局は「脳」が全てのコントロールを行なっているのです。
ですので、「脳」を無視して、人の身体を診ることは出来ないのです。。。
投射経路について
次に、求心性・遠心性ともに、どの様な経路で繋がっているのかを
簡単にご説明させていただきます。
① 求心路
② 遠心路
この投射経路は、これからの内容に必要なので、しっかり理解しておいて下さい。
一つ一つの意味は、まだ分からなくても結構です。
脳の機能不全によって起こる反応
先ほども少しご紹介させていただきましたが、もう少し詳しく見ていきます。
三要素(体性感覚、視覚、前庭)の機能不全は、、、
最低でも、これらの反応は顕著に現れます。
全て自身の身を守る防御反応であり、“過緊張”を起こしている結果で
これこそが、「生存を優先した結果」なのです。
なので、何度も申し上げますが、
Improve input before fixing output.
〜アウトプットを修正する前に、インプットを修正する〜
これが、大切になります。
脳が機能低下を起こす理由
機能低下に陥る理由は、簡潔に
の一言に尽きます。
要は、、、
・単に運動不足(=刺激不足)
・刺激の一定化(デスクワークとか)
・ケガによって長期保存、固定
・事故による機能低下
など様々な理由で、機能低下は、比較的すぐに陥ります。
ですので、復唱になりますが
根本的に痛み改善や機能回復を行おうと思ったら、その方の感覚低下を起こしている部位を特定し、感覚入力を行うことが、第一優先ではないでしょうか?
視覚を司る中枢
では、次に視覚を司る中枢に、目を向けてみましょう。
「視覚を司る中枢」
それは、、、
です。が
ま、そんなの、ご存知ですよね。。。
「視覚を司る中枢は、後頭葉。」
なんですが!
今回は後頭葉についての詳しいお話は、基本的に行いません。
それより、「視覚と深く関わりを持つ部位」についてお話しさせていただきます。
機能神経学的には、「視覚機能が脳全体・体全体に及ぼす影響」を考え、修正しバランスを取っていくことが本来の目的ですので、今回はこちらに関してご紹介が出来たらなと思っております。
視覚に関して、最も重要なのは、「何が見えているか?」「鮮明に見えているか?」ではなく、「機能として正常に働いているか?」「正しく処理できているか?」です。
では、本題に入りたいと思います。
宜しくお願い致します。
Sight or Vision
まずは、“Sight” と“Vision”の違いについてご紹介いたします。
これは、非常に大切なポイントです。
なぜなら、“Sight”に関しては器質的な問題が多く、“Vision”は機能的な問題が大きいからです。
一番は、我々施術家や、トレーナーが介入できる範囲は、“Sight”と言うよりは“Vision”であるからです。
器質的な問題は、医療機関の手助けが必要なケースが多いですが、機能的な問題を解決するためは、この機能神経学は非常に有効かと思います。
したがって、視覚システムのレッドフラッグは「視界的に、見えない」であったり、「視力に問題がある」です。このようなクライアント様に遭遇した場合は、機能神経学は適応外ですので、ご理解ください。まずは。医療機関の受診をお勧めください。
ですので、今回ご紹介する内容も、機能的な問題を解決するための方法をお伝えしていきます。
つまり、“Vision”の方ですね!
視覚システム機能不全の結果
では、初めに、視覚システムが機能不全に陥った結果、どうなるか?をご紹介いたします。
こちらが、最低でも発現するであろう症状になります。
これらの詳しい解説は、先の章でお話しいたします。
「どうして?」という疑問と仮説を立てながら、これから先をぜひご覧ください。
視覚システムについて
では、ここからは、“視覚システム”についてお話しさせていただきます。「視力」ではなく、「視覚」です。
では、今から視覚システムについて、主な機能を6つあげ、一つ一つ解説していきます。
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