好きなもの語りvol.01 - 2ちゃんねるへの入り口テキストサイト「謎の巨大生物UMA」
北海道の地方市で育った子供にとって、自分の足で行ける娯楽施設は市内唯一の大型ショッピングモール、家からバスに数十分は乗って行くカラオケくらいのもの…
しかし、家から徒歩で山にも海にも行ける自然に溢れた環境でした
幼い頃は毎回夏の自由研究で昆虫の標本を提出する虫博士🐞と呼ばれ、
中学生時代は毎日のように海釣り🎣に繰り出す…
生き物大好き!な子供でした
そんな2000年代初期…
一般家庭に電話回線を使用したインターネットが普及がまぁまぁ進んだ時代…
中学生が、学校から帰ってきて親が家に帰ってくるまでの間、パソコンを見ることを覚えちまった…
いつしか辿り着き、当時毎日のように見ていたテキストサイト
さくだいおうさまの「謎の巨大生物UMA」を語ります
2022年にサイト閉鎖されたようでアーカイブしか残っていない…だと….
何かの事件の犯人に仕立て上げられて嫌がらせをされた結果の閉鎖ようですね
ゆ、許せん…
UMAって夢があるよね
怖い話や都市伝説ってワクワクしませんか?
あまり大きな声では言えませんが陰謀論とかも好きです
そんなハズないやろ!
と、
いや、もしかしたらあるかもしれないなの狭間…
1%くらいはあるかも…
の宙に浮いた状態…
物事は解明されて真実が広まった瞬間に幻想を失い、ただそこにあるだけの現実の事象になるのです
しかし、こういったちょっと本当っぽい嘘・勘違い・想像の話は、
解明のために考察することでより現実味を増してゆく、しかし推測止まりで解明までは行かない
帯びる幻想がより立体的なものになる
未知のものを想像するのって恐ろしくも楽しい〜
毎日のように海に山に通っていると、
あれはなんだ!? 結局わからなかったけどなんだったんだろう…
に遭遇する体験も多く、
もしかしたらあの時のあれは…と想像が膨らむのです
今よりもっと情報を得ることができず科学での説明付けのされていなかった遥か昔の人は、
民間信仰の世界観に基づき、あれはなんだったんだ体験を
神や妖怪と解釈し語り継いできたのでしょう
…とここまで幻想のままであるのが良いよねという話をしましたが、
UMAは
「絶対に無いけどそれっぽい嘘・勘違い・想像」でなく、
「わかっていないけれどもちゃんと調べればあるかもしれない」
の分類のようです
身体障害者を河童と呼んで差別していたのが歪んで伝わっていったんじゃないか?でも真相はわからないよね、の妖怪と、
見つかったらもう動物の種として数えられる(ゴリラとかパンダとかカモノハシとかね)UMAだとそこが違うようです
でも、UMAも見つかるまではその幻想を帯びてくれるのです
夢がある〜〜
図鑑はUMAだらけだった
図鑑で見る生物って温暖環境に生息するものが多いのです
北海道の冷涼環境だと生息できる生き物の種類が少ない
あれもこれも見てみたいけどいない、もはや架空の生物なんじゃ…???見るまではいるのかわからんな…
くらいの感じ方をしていました
そんな北国キッズは本州、外国、もっと想像できない世界に想像を膨らませるのです
「謎の巨大生物UMA」さんはその想像を受け止めるのに十分すぎる内容でした
その上で、想像をより立体的な幻想に仕立て上げるのための地に足のついた考察が深かったのだと思います
インターネットアーカイブスからそれぞれ1ページ目くらいは見られるんですが、
本当か嘘かわからない話を本当っぽく書いていたり、ユーモア交えて書いていたり、科学知識交えて書いていたり
とにかく、視点が豊富〜
参照元も、ムーであったり、テレビであったり、学術的なものであったり、当時以前の口コミであったり、2ちゃんねるであったり
世の中にはいろんなメディアがあるんだな〜…って
特に印象に残った話を語ります
印象深い話01:鼻行類(ハナアルキ、ナゾベーム)
インターネットアーカイブスに残っているページには鼻行類の記事が見つからない…
でも、このサイトで知りました
ないので代わりにwikipediaを…
wkipediaでは冒頭から書いてあるんですが、これは創作であることが確定しているんですよね
でも、本当っぽい。すごく本当っぽい
それなのにハナアルキの姿も、粘着性の鼻水で魚を釣り上げるなんていう生態も適度にめちゃくちゃなんです
本当っぽさと嘘っぽさのバランスが絶妙で、作りこみが深く深くなされているのが好き
絶対に本当でないけれども、限りなく本当っぽくなっている
夢がある…すき….
印象深い話02:日本の読者投稿のお話し達
有名なサイトだったらしく、読者投稿のお話しがわりとあります
日本での話って、もしかしたら自分の身近でも遭遇するかも…と思わせるものがあります
身近に自然が多い環境で生き物に目を配っていると、不意におかしな生き物に遭遇するかも…と頭のどこかで思っていたりします
特に釣りをしていると普通はありえない大きさの魚…
その地域にいないはずの生き物…
海底が見えるときに見える、あれってなんだろう…?という物体…
全て、巡り合いそうな感じがするんですよね
海にはそう思わせるだけの何かがあるのだ…
そうなると、読者投稿のお話もリアリティがあるように感じられるのです
生き物の話ではないけれども、
今でも有名な、きさらぎ駅のお話しなんかは日常的に利用している地下鉄で不意に異世界に迷い込んだら…と想像しやすいですよね
印象深い話03:南極のニンゲン
2ちゃんねるオカルト板のお話しから始まります
話は逸れるけど、この2ちゃんねるオカ板発祥の与太話は大抵似たような文体なんですよね
伝聞スタイルなのが妙にそれっぽく、不気味で想像を掻き立てられるのです
南極のニンゲンの概要はWikipediaにもpixiv大百科などにもあるし、YoutubeやTiktokなどで現代でも擦られているのですが、
原文が見つかりづらいので、引用を乗せておきましょう
この元の話も面白いのですが、
謎の巨大生物UMAさんでは、これを一目で嘘と決めつけずにちゃんと考察しているんですよね(インターネットアーカイブスでは2ページ目以降がアーカイブされていないのが悔しい…!)
それが面白い!
新種のクジラ説、幻覚説、本当にいる説、ダイオウイカ説などあり、他の話(くねくねとか)との類似点なども語られていたのですが、
結局作り話だろうというところに落ち着いていたような気がします
先入観だけで作り話だろうと決めつけずに、ちゃんと多角的な視点で考えて結論を出す
結論が振るわなくても、その過程をたどったことに意味がある、さらに過程の発信が面白いこともある…
今になって思うとこの姿勢を学んだのかもしれませんね
あとは、このスレが2ちゃんねるでいうところの
祭り(話題がリアルタイムで進行していてホットな状態のこと)
だったことを知りました
現代ではLIVE配信でみんな盛り上がっているけれど、
通信回線の速度も転送量も発達していなかった当時は2ちゃんねるの祭りがリアルタイムで人が集まって未知のものを体験できる場だったんだよね〜
ここから2ちゃんねるの、殊にオカルト板にはまってゆくことになります….
2ちゃんねるオカルト板の魅力は別記事で書きましょう
くねくねも八尺様もコトリバコもきさらぎ駅も、もはや漫画・アニメ・映画・ゲームで元ネタとして使われてメジャーな存在ですが、ネットロアでしかなかった頃はまた別の幻想を帯びていました
間違いなく長くなる〜書きたいことが多すぎる〜