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劇的に変わる!書きたいことをスラスラ書く秘訣

「スラスラ書けるってこんなに気持ちいいんだ!…楽しい!!」

文章を書き終えた後にあなたはそう感じるかもしれない。



今日のテーマは、

「書きたいことが、スラスラ書けるようになる方法」


について。


「書きたいテーマはあるけど、取り掛かりに時間がかかる…。」

「いざパソコンを立ち上げて書こうと思ったけど、全く筆が進まない…。」

「とりあえず取り掛かってみたけど、途中で止まっちゃった…。あれ、もうこんな時間!?」


そんな悩みや状況から脱する方法である。


ちなみに紹介する方法は、文章を書き慣れている人であれば当然のようにやっているかもしれない。


しかし、

やっていない人にとっては、

雲泥の差が生まれ、劇的に変わる方法だ。


普段から書くのが遅いと感じている人や、止まりがちな人はもちろん、

「なんだか、今日は筆が進まないな…」

という時にも思い出し、読み返して実際に試してみて欲しい。


【「スラスラ」とは、最後まで止まらないこと】


まず最初に、

今回のゴールでもある「スラスラ書けるようになる」をもう少し具体的に定義しておこう。


ここで定義する「スラスラ書ける」とは、

「書き始めてからほとんど止まることなく、最後まで書き終えることが出来る」

ということだ。


これは非常に気持ちが良い。


だから、

「スラスラ書けて、気持ちいい!」


を味わえるようになる方法と、言い換えてもいいかもしれない。


実際に私も、この方法を取り入れ始めてから劇的に変わった。


書きながら、あーでもない、こーでもないと悩む時間が減った。

書き終えるまで止まらず一気に書けるようになり、ストレスも少なくなった。


そして何よりも、

スラスラ書けるので

書いていて純粋に楽しいのだ。



だから、

既に書きたいテーマは、ぼんやり頭の中にある。


だけど取り掛かれない、上手くまとめられない、書いている途中で止まってしまう。

そういう悩みや状況に対して、劇的に効く。


ぜひ、読むだけではなく、実際に試してみていただきたい。


では、本題に入ろう。

【まず最初にすること】


それはパソコンを閉じることだ。

そして紙とペンを取り出す。


次に、

「これは、誰に向けて書くものなのか?」

という質問を自分に投げかける。


その答えを、紙に書いて確認しよう。

今回の記事を例にするならば

「書こう!と思っていざパソコンを取り出したけど、スラスラ書くことができず、途中で止まってしまう人」

みたいなイメージでOKだ。

これはよく言われていることではあるが、

「誰に向けて書くのか?」

そのイメージがないと、どんな言葉を使って書くのか、どんな内容を入れるのか、どんな書き出しで始めるのか…が定まらなくなる。


だからまず、紙に書いて確認しよう。

【戻らず、止まらず、書く素材を洗い出す】


そして次に、書く素材を洗い出す作業をしていく。

具体的には、テーマに沿って書ける内容を、短い一文やキーワード単位でいい。どんどん紙に書き出していく。

↑私が今後投稿予定の「文章が別人級に生まれ変わる写経のやり方(仮)」の素材を出したもの

その時のルールは、戻ったり、止まったりしないこと。

誤字や脱字は気にせず、字も汚くてもいい。書く順番もさておき「この内容は入れたい」と思うものを、短い一文やキーワード単位でいいからどんどん書き出していこう。

ちなみになぜ、パソコンやスマホのメモアプリではなく、紙に書いたほうがいいのか?

これには根拠がある。

複数の脳科学者による研究によると、手書きによって実際に体を動かす方が脳を活性化させることが証明されている。


つまり、

紙に書き出すことでアイディアが出やすくなり、書く手も止まりにくい。

(実際にやってみるとすぐに効果は体感できる。私の体感では3〜4倍ほどアイディアの出る速さが変わる

【なぜ、スラスラ書けないのか?】


ここで一旦、考えてみよう。

そもそも、なぜ、スラスラ書けないか?


もちろんいくつかの理由があるが、書きたいテーマも頭の中に既にあり、書くためのデバイスや環境も快適で問題ない場合、多いのは以下の2つだと考えている。


まず1つは、「自分の頭で理解しきれていないこと」を書こうとしている場合。

そしてもう1つよくあるのは、「どの順番で書くか」を先に考えてしまっている場合。

この2つだ。


今回は2つ目に挙げた「どの順番で書くかを先に考えてしまう場合」について掘り下げてみよう。



通常、文章を書く時は、上から順番に、順序よく書いていこうとする。

その時に「どんな順番で書いていこうか…」と、考えながら書いてしまうから上手くいかない。


一旦、理解を深めるために料理に置き換えてみよう。


料理でも

・作りたい料理(→書きたいテーマ)
・必要な食材(→書ける素材)
・効率良く作るための順序(→書いていく順番)

がある。それをひとまとめにしたものをレシピと言ったりする。


慣れている人は冷蔵庫にある食材(素材)を見て、今日はこれを作ろうと料理(テーマ)を決める。

その上で「どうすれば手際良く作れるか」という順番を頭の中で考えて、ちゃちゃっと作ってしまうのだ。


順番を考えるのは、最後である。


では、いま食べたいもの・作りたい料理(テーマ)が明確にあったときはどうだろう?

(これは書くときにより近い類例だ。)


きっと冷蔵庫にはどんな食材(素材)があるかを確認し、何を買い足す必要があるかを考えるだろう。


つまり、

・素材→テーマ→順番
・テーマ→素材→順番

のどちらかであり、順番から先に考えることはない。


これは書くことも一緒である。

「書く順番」を先に考えるから、詰まる。


誰に何を伝えたいのか?(→想定読者と書きたいテーマ)

そのためにはどんな書ける素材があるのか?


それを先に確認しよう。順番は後でいい。

だからこそ、まずは書ける素材を、短い一文やキーワード単位でとにかく紙に書き出していこう。

繰り返しになるが、戻らない、止まらない意識が大切だ。

【書く前に、仕上がりの文字数がわかる方法】


ちなみに紙に書き出す場合は「いつも決まったノート」に書き出すのが、圧倒的にオススメだ。

その理由は、この作業を繰り返していくことによって、ノートに書き出した”素材”の量で「最終的にどれくらいの文字数に仕上がるのか」の見立てがつくようになるからだ。

(↑地味かもしれないがこれは重要である。)


たとえば私の場合は、ノート見開き1ページくらいの量が埋まれば2000文字くらいの記事に仕上がるだろうと見立てがつく。

もちろんこの見立ては、個人差がある。

使うノートの大きさ、ノートへの書き出し方(キーワードの量、どれくらいの長さで書き出すか等)によって、見開き1ページで1000文字くらいの記事になる人もいれば、4000文字くらいになる人もいるだろう。


ただ、このように見立てがつくこと自体が重要で、それが書くときの自分を楽にする。


たとえば、あなたがライターとして執筆を依頼された時に、納品物の目安として「約4000字の記事」という指定があったとする。

その準備をしていてノートに素材を書き出してみたら、見開きの1ページで収まった。

この場合の私であれば、たいてい2000文字前後の情報量だと推測がつく。

…足りないじゃないか!!



しかし、焦る必要はない。


この作業に取り組んでいるのは書く前の準備段階だから、〆切にはまだ少しは余裕があるはずだ。

だからもう少し周辺の情報や資料をインプットしたり、場合によっては新しく誰かに取材したり、もう一度同じ人に再取材をする時間だってあるかもしれない。


つまり、

書いた後に
「うわ、全然文字数足んないよ」
と、焦る必要がなくなるのだ。


しかし、
原稿を書いてから文字数の不足に
気づいたらどうなるだろうか。


面白くするために「膨らませる」のではなく、
なんとかして文字数を「書き足す」ことになる。


そうすると、内容が圧倒的につまらなくなる可能性が高い。


だから「いつもの決まったノート」に書き出すことを、オススメしたい。

【”ライン”を作るとスムーズに書ける】


話を戻そう。

そうして”素材”がノートに出尽くした感が出たら、ここでようやくパソコンを開く。


パソコンを開いたら先ほどのノートを見ながら、いよいよ「書く順番」を考えていく。

具体的には、書く内容を箇条書きでタイピングしていき「これから書いていく流れ(私はそれを”ライン”と呼んでいる)」を作ろう。

ちなみに、本記事を書く前に作った”ライン”は以下のようになっている。(あえて誤字脱字もそのまま残した)

・書きたいことがスラスラ書けるようになる準備
・スラスラとは書き始めてから止まらずに、書き終える前に止まらないこと
・書きたいテーマがある場合ーこういうことを書きたいけど、どんな順番で、どうやって書いていこう
・まずPCを閉じる「え?」
・紙とペンを用意する「そっか!」
・誰に向けて書くのかを明確にする
・手書きの方が良い根拠あり
・書きたい内容を時系列関係なく
・どんどん書いていく、止まらない
・なぜ、書けないか「順番から先に考えるから」、「上からどうやって、書いていこうかな〜」。書くことと
・料理でも、テーマ、食材、手順 カレー、レシピは必要な食材を揃える、では、どんな順番で作っていこうかを考える
・作る順番を考えてから、食材を買いに行かない
・冷蔵庫にあるもの(素材)を見て→順番を考えて、適切に作る。順番を考えてから、素材を見ない。
・書き出した段階にきたらパソコンを開く
・書く順番を考えながら、箇条書きでプロットする
・手書きのやつは消す
・プロットが完成してから、流れが見える、すべての通知を切る、書き始める
・ぜひ、やってみてね

実際、このタイミングで作った流れは書いていくうちに変わることも多々ある。

書きながら「この内容も入れた方がいいな」とか「書こうと思ってたけどこれは書かなくてもいいな」という具合だ。

また、書き終えてから読み返す時に「こことそこの順番を、入れ変えた方が分かりやすいな。」みたいに大幅に変わったりもする。

だから、この時点で「ベストな書く順番」が出来上がることを求めているわけではない。


この作業のゴールは、

「よし!この流れでならスラスラと書いていけそうだ!」

そんな少し先の未来が
見えるようになることである。



ちなみに…

この”ライン”を作る作業として、書く内容をキーワード単位で付箋(ふせん)紙に書き出し、付箋紙を並び替えて順番まで考えてからようやくパソコンで書き出すという人もいる。

その方法はランディングページなどの長い文章を書くときには特に有効で、『コピーライティング技術大全』(ダイヤモンド社)という書籍の中でも、著者・衣田順一さんも紹介している方法だ。

しかし、このようなnoteの記事程度であれば、付箋作業自体に時間がかかってしまうので、私は基本的に先ほど説明したやり方を使っている。

【必読!それでもスラスラ書けない2つの理由】

これらの準備をしても、スラスラ書けないという場合があったとしよう。

そうなってしまう理由は、主に2つある。

具体的には、

  1. 書き出した”素材”を見た時に「書く内容がパッと思い浮かばない」

  2. 作ったライン(書く流れ)の「論理展開が雑」

この2つのどちらかに(あるいはどちらも)当てはまっているはずだ。

1.書く内容がパッと思い浮かばない

これは、”素材”として書き出した一文やキーワードを自分で見て「こういう風に書こう」と、イメージが湧かないケースだ。


たとえば、
・認知行動療法について
と紙に書き出したとする。

認知行動療法とは「考え方を改善するための精神療法の1つの手法のこと」だ。認知行動療法について、頭の中でしっかりと分かっていて説明することにも慣れている人の場合は、

・認知行動療法について

とだけ書けばいい。

しかし、認知行動療法について説明することに慣れていない場合は、

・認知行動療法について
・考え方を改善するためのアプローチの1つ
・うつ病や不安障害などに用いられる…

くらいまで書かないと、いざ書くときに「認知行動療法ってどう説明すればいいかな…」と、止まってしまう。

だから、紙に素材を書き出す時は、書き出した一文やキーワードを自分でみたときに「こういう風に書こう」とイメージがつくような書き方を意識しよう。


そして、次が特に重要だ。

2.作ったラインの「論理展開が雑」


書いている手が止まってしまう時、作ったラインを一度しっかりと読み返してみると、流れが悪い場所がきっとあるはずだ。

「流れが悪い!」とハッキリと断定できない場合は、違和感のある場所くらいの見方でもいい。

だから、書き始める前のラインを確認しているタイミングで、そこに着目することが大切だ。


その違和感を見逃し、考えることを避け、そのままにして書き始めてしまうと、どうなるか。書いているときにそのツケが回ってきて、止まってしまうことが多いのだ。


では、その違和感の正体は何なのか。それはほとんどの場合「論理展開が雑」になってしまうことにある。


もう少し具体的に掘り下げてみよう。以下は大切な説明だから、できれば(口パクでも良いので)音読してみてほしい。


たとえば、

・りんごは果物です
・果物は栄養豊富な食べ物です
・栄養豊富なものを食べると健康になります
・だから、りんごを食べると健康になることができます

という論理展開があったとする。


文章表現は稚拙(ちせつ)だが、この論理展開は間違っていないだろう。

※この論理展開の仕方を「演繹(えんえき)法」という。


しかし、

・りんごは果物です
・だから、りんごを食べると健康になることができます

という場合は、”論理の飛躍”が起きている。


この説明を理解するためには、読み手に「果物は栄養豊富であり、栄養豊富なものを食べると健康になる」という前提知識があることが必要になる。

もしその前提知識がない場合は、読み手が自分の頭で考え、補いながら読む必要が出てくる


そして、こういった文章は読みにくい。

考えながら(補いながら)読むことになるので、スラスラ読めないし、スッと頭に入ってこなくなるのだ。


これは書くときも一緒である。

書くときも、自分が考えたライン(おさらいになるが「これから書いていく流れ」)を確認しながら、書く。


言い換えれば、ラインを読んでから、書く。


そのときに、論理の飛躍が起きていると、その点を考えながら(補いながら)書くことになるため時間がかかる。


だから、ラインを上から下まで確認して書く流れを追ってみたときに、違和感を感じたところに着目する。

そして、どんな情報や説明を追加したらわかりやすくなるか。論理性が保たれて、流れがスムーズになるかを考えよう。


【これからのあなたに起こること】


そしてこれらのプロセスを通して書く流れが見えたら、必要なアプリ以外を閉じ、通知を切る。「書くぞ!」モードに入りいよいよ書いていく。


今まで「書く準備」をあまり重要視してこなかった人からすると、きっとこの作業をやるだけでかなりスラスラ書けることが体感できるはずだ。

(この作業は慣れたら歯磨きをするような感覚で出来るようになる。)


あまりにもスラスラ書けるようになり、

「自分って実はこんなに文章を書くの上手かったの!?」

「スラスラ書けるってこんなに気持ちいいんだ!楽しい!」

そう感じる人もいるかもしれない。ぜひ、やってみてほしい。(「スラスラ書けて気持ちいい〜」は私もよく思うので、少なくとも誇大表現ではない!)

ここで最後に、ToDoベースでやることだけを抽出してまとめよう。

  1. 一旦、パソコンを閉じて紙とペンを取り出そう(個人的なオススメはいつも決まったノートを使うこと)

  2. 誰に向けて書くのかを最初に紙に書き出して確認する

  3. 書ける内容をキーワード単位で、戻らず、止まらず、とにかく紙に書き出す(素材の洗い出し)

  4. パソコンを開き、箇条書きでライン(これから書いていく流れ)を整理する

  5. ラインを確認し流れが悪い箇所があったら、どんな情報・説明を追加したら良いかを考える

  6. 「書いていく流れが見えた」と感じたら、不要なアプリを閉じ、通知を切り一気に書き終える

(↑うまく書き進められない時に読み返せるよう、スキ・ブックマーク・スクショを撮っておくなどをオススメ。スキは励みになります。)


もし、この記事を読んで実際にやってみて「おお!いつもよりもスラスラ書けた!」というようになった場合、ぜひ教えてくれると嬉しい。


スラスラ書けると、書くことが楽しくなる。


ストレスも軽減するし、何より書いていて気持ちがいい。

書きながら思い悩む、止まる時間が短縮されれば早めに書き終えることもできる。

すると、ゆっくりと息をつく時間がいつもよりも生まれたり、どんどん書きたい人の場合は、次の原稿にもっと早く取り掛かれたりするかもしれない。


また、スラスラ書けた文章は、スラスラ読むこともできる。

(それは文中で説明した通り、論理展開がスムーズだからだ。)


これは書いた文章を直す段階の自分を、助けてくれる。

当然、読者にとって
大きな価値になるのは言うまでもないだろう。


だからぜひ、今回のやり方をそのままそっくり真似してみて欲しい。

慣れてきたら、自分なりに応用してみればいい。

きっとこれまでよりも、書くのがスムーズになり、楽しくなるはずだ。


そしてこれからも、ライティングノウハウの記事も書いていきたい。

あなたの「書く」がラクになり、楽しくなる。

そんな記事を書こうと思っているので、ぜひフォローして次回の更新通知が届く形にして待っていて欲しい。

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