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【狩猟のこぼれ話】猟友会のハンターベスト、サイズが合わない・丈が長い問題を解決!

山と川と暮らしを書いている人(私)は、狩猟免許を持つ30代女性です。
「身長150cmほど、趣味狩猟、装備にそんなにお金をかけたくない」これと同じ境遇の方が居たら参考になるかもしれません。

そんな人、宝くじで巨額を当てるぐらいの確立でしか存在しない気がするので、全く畑違いな方も「へー、そんな世界があるんだね」くらいに読んでいただけたら幸いです

ハンターベストとは

釣りのベストはルアーや換えの糸を入れる小さなポケットがたくさんついていて便利ですよね。あんなイメージで狩猟をするときも弾やナイフ、無線などを入れられるようにポケットがたくさんあるベストがとても便利です。

狩猟のベストで特徴的なのは、背面の大きなポケット。
撃ち取ったカモなどを入れられるように背中一面大きなポケットになっています。

こういった道具を収納するためのベストは、アウトドアでも使えるようにおしゃれでカッコイイものが増えてきました。(「ハンティングベスト」や「ハンターベスト」で検索したら、もはやハンターと関係ないものの方が多い)キャンパーの中では、愛用している方や欲しいと思っている方も多いと思います。

↑ おしゃれなハンターベストの例:LAND&B.C.さんより 

ハンターオレンジ

実際に狩猟で着る服装は極力派手な色がいいです。狩猟をしない人も山に入るときは派手な色をおすすめします。

これは、藪などで視界が悪くても明るい色を着ていれば「人が居るよ」の合図になります。

視認性が高いものでないと動物と間違えられ、もしくは流れ弾に当たって撃たれてしまう危険性が高まります(必ず獲物を確認してから発砲するはずですが、どこかしらで悲惨なニュースが毎年流れますね…)。

危険を回避するためには、自然界にない色を身にまとうこと。よく使われるのはオレンジ色です。職業病というか、狩猟をするようになってからワイルドワンとかモンベルショップとか、しまいにはユニクロでもオレンジ色の服を探しちゃう自分がいます。

ハンドメイド好きな方は、蛍光色のオレンジで編んだ帽子なんかハンターにきっと馬鹿売れしますよ!(そもそもハンターの人口が少ないけど)

猟友会と狩猟人口

猟友会とは、国内最大の狩猟団体です。私も入っていますが、組織形態はいまいちよくわかっていません(大日本猟友会>各都道府県猟友会>各市町村猟友会>地域の支部猟友会…と細かく分かれているみたい)。

猟友会に入っておくと、有害駆除に参加しやすい・ハンター保険や狩猟者登録など面倒な手続きを代行してくれる・先輩や仲間とつながれる…などメリットがあります。

地域差がありますが、60代以上のいわゆるおじさんが多いです。これは猟友会にかかわらず、狩猟人口がそうなっています。狩猟以外のレジャーが増えたり、獲った動物の需要が減ったり(毛皮や胆嚢などがお金にならなくなった)、動物愛護思想で風当たりが強くなったり…狩猟が趣味になりにくい時代が続いたからだと思います。

最近では、農林業被害軽減の需要が高くなったり、地方へ移住する人が増えたり、環境省がちからを入れたり…で、若い方も増えてきました。うれしい!世間の風当たりも「趣味、狩猟です」って言いやすくなってきた、うれしい!!

↑ 環境省が主催する狩猟普及フォーラム

女性もちょっとずつ増えてきているようで、免許を取るまで行かなくても興味を持ってくれる人が増えるってうれしいですね。

猟友会のベスト

さて、本題の猟友会のベスト。帽子とセットで無料で支給されます(そもそも猟友会の会費を支払っているから無料ともちょっと違うかもしれないけど。ちなみに「もう一枚欲しい」は有料)。

「猟友会 ベスト」で検索したら画像がいろいろ出てきます。たまにニュースで見る猟友会の人が来ているあれです。

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狩猟をしない人から見たらどうですか?「ダサい」という声、よく聞くんです。

ちなみに2年ほど前にフルモデルチェンジしました。よりダサくなった気がします(個人の感想です)。

しかも、絶望的にサイズ展開がない。
モデルチェンジ後はS/M/Lとサイズを選べるようになったようですが、支給されるのは一般的なサイズ。ちょっとおなかが出ているかっぷくのいいおじさんと私、同じサイズを着る。

さらに、人よりもちっちゃいので、そもそも普通の服でも私に合うサイズってあんまりない。ぶかぶかなのはいつも通り、想定内。幸か不幸か、服に執着があまりなく育ったので、ダサいのも問題なし。機能性重視。

機能性としては、ポケットがたくさんで使いやすい。フルモデルチェンジ後はハンターベストの代名詞と思っていた背面のポケットが廃止されていたため、古いタイプをそのまま使っています(使用頻度はそんなに高くないので、まだまだ使える)。

長らくそのまま着ていたんですが(鏡を見ない限り自分の姿見えないし、ダサくても気にしない)、丈が長いのがちょっとやっかいで。いろいろ入れたポケットが座るとももの半分くらいまで来るので、車を運転するときにハンドルに当たって邪魔。

猟師はせっかち

私が入っている地区の猟友会では、年に数回みんなで猟に出ます。

朝、集まって「どこどこに足跡があった」とか、
「だれだれさんちの裏は日当たりがいいから入ってるかもな」とか、
「このまえおれがたつはったところにいってみるべ(訳:この前おれが猟で立ったところに行ってみよう)」とか、
小さい頃からここで育った訳ではない私にとって、地名と人の家と過去に猟に行ったところはわかるはずなく。

ひととおり会話が終わるとそれぞれ車に乗って目星の場所へ移動します。私はついて行かないと、どこに向かっているのかわからないので必死。

急いで車に乗っておいて行かれないように!と思っているのにポケットのものがガチャガチャとハンドルに当たって出遅れそうになる。みんなせっかちだから出て行くの早い。大先輩方に「ちょっと待ってよー」と、まごまごできないので、このベストをどうにかして改良したい。

丈を詰める方法を思いついた

チャックとポケットが下の方に付いているので単純に切って裾をあげることもできず。裾上げを業者さんにお願いしてもいいんだけど、お金をかけるのも嫌だし、なにより大日本猟友会と入ったベストを業者さんに「え、何これ?」と思われるのも恥ずかしい。

なんとか自力で…と思っていたところ「背中を詰める」アイデアが出てきました。背中にはメッシュ仕様にできるようチャックが付いていたのですが、メッシュにする機能はいらないので、問題なし。

ミシンなし、手縫いで、仮縫い程度ですが縫ってみました。

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縮めたい幅をZ字に折り、折って袋状になった部分を下(表側)1行分まつり縫い、上(裏側)も同じくまつり縫い。

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おさいほうは慣れていないので、2時間くらいかかったけど無事、裾、上がりました。

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そして、よくわからないJHシカのロゴが消えた…。うれしい副産物。

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まとめ

実は、こんな田舎にも例のウィルスが少しずつ近づいてきてしまったので、裾が上がったハンターベストをお披露目する機会がまだ来ていないんです。
(単独猟に着ていった感じはとてもよかった!)

来週あたりに最後の巻き狩りをする予定(巻き狩りは追い出す人と待つ人に分かれて行う猟のこと、無線のやりとりが聞いててたのしい)。

使用感はのちにご報告したいと思います。

↑ 狩猟、ちょっと楽しそうかも…と思った方は、こちらも読んでみてください(ブログに飛びます)。

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