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【読書感想文】夢を科学する、アイドル結城ぴあのの軌跡『プロジェクトぴあの』

秋葉原の電気街から宇宙へと夢を追いかけるアイドル、結城ぴあのの物語です。アイドルと科学者の二重生活を送る彼女が、新エンジン「ピアノ・ドライブ」を発明し、人類の未来を切り拓く様子が描かれています。

冒頭、秋葉原で電子部品を買い漁る結城ぴあの。彼女は人気アイドルグループ「ジャンキッシュ」のメンバーでありながら、科学者としての顔も持っています。自宅のガレージで一人実験を繰り返し、宇宙への夢を追い続けるぴあのは、バラエティ番組でのレギュラーコーナーをきっかけに一気に注目を集めることになりました。トップアイドルへの道を駆け上がる様子は、現実のアイドル業界の裏側を垣間見るようで興味深いです。

そんなぴあのが発明した「ピアノ・ドライブ」は、従来の物理法則を超えた新エンジンであり、これにより人類は新たなフロンティアへと進むことが可能になります。彼女の発明が世界を変える一方で、彼女自身もまた変わっていく過程はまさに本書の真骨頂。特に、メカぴあのとの対決シーンは圧巻で、彼女の成長と決意を強く感じた場面でした。

さて、私が本書を読み終えて感じたのは、夢を追い続けることの大切さです。ぴあのの姿を通して、自分の信念を貫くことの重要性と、それが周囲に与える影響の大きさを再確認しました。

結城ぴあのの物語は、単なるエンターテイメントに留まらず、深い感動と考えさせられるものを提供してくれました。彼女の挑戦の旅路は、私にとって、現実世界で自分が生きる上でも勇気をくれたと思っています。

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