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【読書感想文】冬の温もりと心のふれあい『てぶくろを買いに』

新美南吉の『てぶくろを買いに』を読み返して、子どもの頃に感じた温かい気持ちがあふれ出しました。

雪深い冬、しもやけになった子ギツネのために、母ギツネが手袋を買いにいく物語。人間の町へ行くことを恐れる母ギツネの愛情深さ、そして、子ギツネが人間の手で間違えてお金を差し出すシーンでは、ドキドキしながらページをめくったことを覚えています。

お店の人が、キツネの手を見て「キツネだって冬は寒いだろう」と手袋を手渡す場面は、何度読んでも心が温まりますよね。優しさに包まれたこの瞬間、私も子どもの頃、寒くて震えている友達に自分のマフラーを貸してあげたことを思い出しました。

この物語の素晴らしいところは、動物と人間の心の壁を越えた温かい交流を描いているところです。そして、親子の愛情の深さ、そして人間の優しさも同時に描かれている点も感動的です。

大人になった今でも、この物語を読むと、子供の頃に感じた純粋な心が蘇ります。本作は、世代を超えて愛される名作だと思います。親子で一緒に読んで、温かい気持ちと優しさについて語り合ってみてはいかがでしょうか?

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