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【読書感想文】キツネどんの家で起こるハラハラドキドキの救出劇『キツネどんのおはなし』

『キツネどんのおはなし』は、動物たちが織りなすコミカルで心温まる物語です。

キツネどんとアナグマのトミーは、村で一番の悪党同士。引っ越し癖のあるキツネどんの家を、トミーが勝手に占領することから物語は始まります。キツネどんの家をわがものにしただけでは飽き足らず、さらにトミーはいたずらを企み、ベンジャミン・バニーの赤ちゃんたちをさらってしまうのです。ベンジャミンたちは、勇敢にも赤ちゃんたちを救出するため、キツネどんの家へと向かいます。はたして、赤ちゃんたちは無事に戻ってくることができるのでしょうか?

この物語の大きなテーマは、「友情と協力」です。一見すると仲が悪いように見えるキツネどんとトミーですが、物語が進むにつれて、二人は互いの存在を認め合い、協力し合う姿を見せてくれます。もちろん、ベンジャミンたちが協力して赤ちゃんたちを救出するシーンも見逃せません。

こうした個性豊かなキャラクターたちと、読者を飽きさせないハラハラドキドキの展開がこの物語の一番の魅力です。キツネどんのずる賢さ、トミーのずぶとさ、そしてベンジャミンたちの勇敢さなど、それぞれのキャラクターが鮮やかに描かれています。

動物たちのコミカルなやり取りを通して、友情や協力の大切さを教えてくれる心温まる本書。子どもたちはもちろん大人も楽しめる、読後には、きっと心がほっこり温まることでしょう。

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