【読書感想文】マーシーの勇気と知恵が試されるエジプトの夜『マーシーとスフィンクスのなぞ　ブラウンストーンいちぞくのぼうけん』

「ブラウンストーンいちぞくのぼうけん」は、誰もが一度は聞いたことのある有名な神話をテーマにした、魔法と冒険の絵本シリーズ。エジプト神話が舞台の本作「マーシーとスフィンクスのなぞ」はそのシリーズ第2弾です。

マーシーの父親はひとり旅に出たまま行方不明になってしまいました。彼女は勇気を振り絞って捜索に出かけます。私も子どもの頃、怖がりな性格で、なかなか冒険に踏み出せなかったことを思い出しました。マーシーが自分を奮い立たせる姿に共感し、応援せずにはいられませんでした。

夜の砂漠で出会うエジプトの神々との出会いは、もうワクワクが止まらない！知恵の神トートとの駆け引きや、太陽神ラーの船への潜入なんて、ハラハラドキドキが止まらない展開でした。特に、マーシーが考えたラーの目を手に入れる方法は、彼女の知恵と勇気に度肝を抜かれました！

個性豊かな神々も魅力的！ あの世の神アヌビスのユーモアあふれる言動や、ネコの神バステトの優雅な姿に、古代エジプトの世界観にグッと引き込まれました。

本書は勇気と知恵を持って困難に立ち向かうことの大切さを教えてくれる一冊です。マーシーの冒険を通じて、私も日常の中で少しの勇気を持つことの素晴らしさを感じることができました。