【読書感想文】魔法学校の新章、青春の輝きを追え!『七つの魔剣が支配するIV (電撃文庫)』
キンバリー魔法学校に通うオリバーたちの日常と冒険を描く長編ファンタジーシリーズの第4弾。前作から時は流れ、オリバーたちは二年生へと進級しました。そんな彼らを、今まで以上に厳しい授業が待ち受けます。
オリバー達はなんとか休暇を得て、魔法の街ガラテアを訪れるのですが、そこでは敵対するフェザーストン魔術学舎の生徒たちと遭遇。あわや一触即発の事態となってしまいます。 さらに、ナナオの父セオドールも現れ、彼女との面会を求めてきます。セオドールいわく、この街に「人斬り」が出没しているとのこと。
見どころの一つは、確実に実力を積み上げていくオリバーたちの姿です。 授業や修行を重ね、試練を乗り越えていく過程がダイナミックに描かれており、魔法バトルのシーンは圧巻の連続です。一方で、人間関係のドラマにも注目です。ナナオとセオドールの確執、そしてフェザーストン側との対立も見逃せません。
個人的には、オリバーたちがさらに魔法の実力を高め、人間的にも大きく成長していく姿に感銘を受けました。
シリーズの中核を為す主人公たちの"成長"を存分に味わえる一冊でした。