【読書感想文】冬の冒険が心を温める、バムとケロの新たな物語『バムとケロのさむいあさ』
寒い日の朝に起こる小さな冒険を描いた絵本です。犬のバムとカエルのケロが、寒さで池が凍ったことに気づき、そこで氷に閉じ込められたあひるのかいちゃんを見つけました。この一連の出来事を通じて、二人の友情や助け合いの大切さが描かれています。
この本のテーマは「友情と助け合い」です。バムとケロは、かいちゃんを助けるために一生懸命になります。寒い中でも仲間のために力を合わせる姿は、心温まるものがあります。特に、バムとケロがどのようにしてかいちゃんを助け出すのか、その過程は友情の美しさを感じさせます。
本書の見どころは、なんと言っても島田ゆかの細部まで描き込まれた美しいイラストです。キャラクターの表情や動作、背景の風景までが丁寧に描かれており、ページをめくるたびに新たな発見があります。特に、凍った池の描写や寒さを感じさせる色使いは、読者をその場に引き込む力があります。これにより、物語の世界観が一層豊かに感じられます。
私が本書を読んで感じたことは、寒い冬の日でも心温まる出来事があるということです。バムとケロの友情や助け合いの姿勢は、読者に対しても優しさや思いやりの大切さを教えてくれます。この絵本は、子どもたちに対してだけでなく、大人にとっても大切なメッセージを含んでいると感じました。
また、島田ゆかの作品は、子どもたちにとっても理解しやすい言葉で書かれており、読みやすさが魅力の一つです。シンプルなストーリーながらも、深いメッセージが込められている点が素晴らしいです。特に、バムとケロのキャラクターは親しみやすく、物語を通じて彼らの成長や変化を見守る楽しさもあります。
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