![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158615923/rectangle_large_type_2_03e99933cc632533de5d63971735c561.png?width=1200)
【読書感想文】仕事も人生も、もっと上手くいく!『現代に活かす 孫子の兵法 小説でわかる!『究極の戦略書』』
兵法書の古典『孫子』を、現代のビジネスシーンに落とし込んだ、痛快な小説。
主人公は、会社で左遷された中年サラリーマン。そんな彼が、仕事で窮地に立たされた時、夢の中に現れた孫子の教えをヒントに、見事に逆境を乗り越えていく。この設定が実に面白い。まるで、自分が主人公と一緒に孫子の兵法を学んでいるような感覚だった。
著者は、孫子の難解な兵法を、現代のビジネス用語や身近な例え話に置き換えて説明している。例えば、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という有名な一節があるが、これは、自社やサービスの強みを把握した上で、相手のどんなニーズに応えられるかを明らかにすること・・・といった具合だ。
この本を読み進めるうちに、私は自分の過去の経験を色々と思い出した。仕事で目標達成できず、悔しい結果になってしまったこともあった。もし、あの時、孫子の兵法を知っていたら、もっと良い結果を出せたかもしれない。そんなふうに考えさせられる場面が多々あった。
特に印象に残ったのは、孫子が強調する「知」の重要性だ。単に力づくで物事を解決しようとするのではなく、状況を冷静に分析し、最善の策を講じる。これは、ビジネスに限らず、人生のあらゆる場面で活かせる普遍的な考え方だと思う。
もちろん、孫子の兵法は奥が深く、一冊の本で全てを理解することは難しい。しかし、本書は、その入り口として最適な一冊だと感じた。