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【読書感想文】魔人の野望、学園の運命は誰の手に?『七つの魔剣が支配するVII (電撃文庫)』
運命の魔剣を巡る魔法バトルファンタジーの第7弾。本作では、キンバリー学園での決闘リーグが中心舞台となり、主人公オリバーとその仲間たちが成長の旅を続けます。彼らは三人一組のチームを組み、学年でもトップクラスの実力を持つナナオらと共に、他チームからの厳しい攻撃に立ち向かいます。
本作のテーマは、「成長」と「葛藤」でしょう。主人公オリバーたちが三年生に進級し、より高度な魔法修練に臨む中で、内面的にも大きく成長していく様子が描かれています。一方で、例年以上に過酷な決闘リーグや、学生統括の座をめぐる権力争いなど、様々な葛藤が絡み合い、キンバリーは混沌に陥っていきます。
注目すべきポイントは、キャラクター間の駆け引きと、その結果として生じる衝突です。ナナオたちが他チームから徹底的にマークされて厳しい戦いを強いられるシーンでは、その駆け引きが巧みに描かれています。さらに、教師陣が豪華な報酬と特殊なルールを用いて犯人を探す罠を仕掛けるエピソードも見逃せません。学園の裏で着々と動く陰謀の狂気じみた側面も、ミステリアスな興味深さがあります。
本作の物語の展開は予測不可能で、次々と起こる出来事に心を奪われ、ページをめくる手が止まらなくなりました。