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【読書感想文】森の女神に学ぶ正直者の生き方『新 金の斧 短編小説』

古典的な寓話をユーモラスにアレンジした短編小説です。

主人公の木こり、ジョンは、愛用の鉄の斧を池に落としてしまいます。森の女神ナオミが金の斧や銀の斧を持ってきてくれるのですが、ジョンは自分の鉄の斧を選びます。この正直な行動が、物語の核となっています。

この作品が描くテーマは、ずばり「正直さの価値」です。ジョンは、物質的なものに惑わされず、自分の信念を貫きます。現代社会において、このテーマは多くの人に響くのではないでしょうか。

物語の見どころは、なんといってもジョンのユーモラスなキャラクターと、個性豊かな登場人物たちとのやり取りです。酒場のマスターとの会話は、クスッと笑えてしまう場面がたくさんあります。彼らの言葉一つひとつが、物語に深みを与えています。

この作品を読んだ後、私は心が温かくなりました。同時に、自分の価値観について改めて考えるきっかけも得られました。ジョンのように、どんな状況でも正直でいようという気持ち、とても大切だと感じます。

物語の舞台となる深い森も、作品の大きな魅力です。森の静けさや、池のきらめきが、私の心を穏やかにしてくれました。

本作は、笑いと感動、そして考えさせられる要素が詰まった、素晴らしい作品です。もし、心の栄養を求めているなら、ぜひ読んでみてください。

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