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【読書感想文】ぼっちママが見つけた、探偵ごっこの楽しさと自分らしさ『ぼっちママ探偵: 最後の一行まで真実は謎』

シングルマザーでぼっちママの主人公が、娘と一緒に探偵ごっこをしながら、身近な事件に巻き込まれていくミステリー小説。

主人公は、キラキラママやボスママなど、周囲のママたちとは馴染めず、自分の世界に引きこもりがち。しかし、探偵ごっこの楽しさを知ったことで、少しずつ自分を変えていこうとします。

私が思う本書のこの本のテーマは、「ぼっちからの脱出」です。主人公は、ぼっちキャラを肯定しているように見えますが、本当は孤独を感じているんですよね。そんな彼女にとって、探偵ごっこに専念することは、ぼっちである自分と向き合わずにすむ言い訳とも感じます。それでも、事件に関わることを通じて、ぼっちではなく、自分らしく生きることの大切さを知っていく主人公のことを、いつの間にか応援したくなってしまいました。

総評として、本書は、ぼっちママの主人公が成長していく姿と、探偵ごっことの絶妙なバランスが魅力的な作品でした。ぼっちママの探偵ごっこが、どのように人生に影響を与えるのか、ぜひ本書を読んで確かめてみてください。

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