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【読書感想文】心温まるこぶたたちの冒険が描かれた一冊『こぶたのピグリン・ブランドのおはなし』
ピーターラビットシリーズでお馴染みのポターワールド。本作の主人公、ピグリン・ブランドは、兄弟たちと一緒に市場へ売られることになります。道中、様々なハプニングが起き、最後は意気投合した女の子のブタ、ピグウィグと一緒に新たな冒険へと旅立つというストーリーです。
この作品の魅力は、なんといってもポターワールドならではの温かさとユーモアでしょう。絵本の絵も可愛らしく、ピグリンたちの表情や仕草が生き生きとしていて、まるで彼らと一緒に冒険しているような気持ちになります。
特に印象に残ったのは、ピグリンたちが新しい生活を求めて旅立つシーンです。未知の世界への期待と不安が入り混じった彼らの表情が、とても可愛らしく、読んでいる私もワクワクしました。
また、ポターは動物たちの心の奥底を深く理解していると感じます。ピグリンたちの兄弟愛や、新しい友達との出会い、そして未来への希望など、普遍的なテーマが描かれているからです。
子供の頃に読んだときには気づかなかったことも、大人になって読み返してみると、新たな発見があります。誰もが何かを求めて、新しい一歩を踏み出す経験をするもの。ピグリンたちが新しい生活を求めて旅立つ姿は、私たちの人生と重ね合わせることができそうですね。