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【読書感想文】好奇心と冒険心が連れてゆく不思議な世界『3びきのくま』
『3びきのくま』は、森の中で迷子になった女の子が、くまの家に迷い込む物語です。小さな家での出来事は、子どもたちにとってワクワクする冒険の始まりですが、同時に少しの緊張感も・・・。
そんな本作ですが、女の子が小さな家を見つけるシーンは、まるで夢の中にいるかのような不思議な感覚がありました。大きなお椀、中くらいのお椀、小さなお椀に入ったスープ。子どもの頃の食卓を思い出させるような、親しみやすい描写が印象的です。特に、女の子が小さなお椀のスープを全部飲んでしまうシーンでは、無邪気さと好奇心が表現されていて、私自身も子どもの頃、好奇心からいろんなことに挑戦したことを思い出しました。
また、物語の最後には、女の子がくまの家から逃げ出すシーンがあります。この瞬間、読者は彼女の恐怖と安堵を共有し、物語の緊張感が一気に解放されるところですね。子どもたちが自分の身を守るために、時には逃げることも大切だということを教えてくれるのです。
その意味で本作は、単なる童話ではなく、友人や他者との関係について深く考えさせられる作品だと言えます。