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【読書感想文】子どもも大人も夢中、ベンジャミンの勇敢な旅『ピーターラビットシリーズ ② ベンジャミンバニーのおはなし』
ベアトリクス・ポターの「ピーターラビットシリーズ ② ベンジャミンバニーのおはなし」は、子どもから大人まで幅広い世代に愛され続けている絵本の金字塔。この物語は、いたずら好きな小さなウサギ、ベンジャミンバニーが主人公。彼のいとこであるピーターラビットの帽子と靴を取り戻すため、二人が冒険に出るというストーリーです。
物語の中で、ベンジャミンとピーターは、ちょっとしたきっかけで、いたずら猫と対峙することになります。この時の猫との駆け引きは、読んでいる私まで息をのむほどの緊張感がありました。ページをめくるたびに「どうなっちゃうの?」と思わず身を乗り出してしまいました。
私がこの物語を読んだとき、ベンジャミンの勇敢さに心を打たれました。ベンジャミンは、勇気を振り絞って大きな困難に立ち向かうのです。体は小さいけれど、ベンジャミンの勇気の大きさは計り知れません。
また、随所に添えられたポターの描く田園の美しさにも感動しました。彼女の繊細な筆致で描かれる草花や動物たちは、まるで息づかいや土の香りまで漂ってくるかのようです。ポターの繊細な筆致が、物語の世界をより豊かに彩り、心温まる何かを読み終えた後に残してくれます。
総評として、本書は子どもだけでなく、大人も楽しめる深いメッセージが込められた絵本です。読み終わった後には、きっと心温まる何かが残ることでしょう。