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【読書感想文】フロプシーの子どもたち、冒険の旅へ『ピーターラビットシリーズ ③ フロプシーのこどもたち』

ベアトリクス・ポターのピーターラビットシリーズは、幼少期の記憶を呼び覚ます、世代を超えて愛される絵本です。本作は、ピーターラビットの妹フロプシーのかわいい子供たちのお話。

物語は、ベンジャミンとフロプシーの子どもたちが、マグレガーさんの畑に忍び込む冒険から始まります。しかし、キャベツを心ゆくまで堪能し、のんびり眠りについた子どもたちが、マグレガーさんに見つかってしまうという、予期せぬ展開が・・・。子どもたちの無邪気な行動と、大人の世界の厳しさが対比されているかのようですね。

この作品の魅力は、単なる冒険話に留まらず、深い教訓を含んでいることにあります。キャラクターひとりひとりが個性的で、読むたびに新しい一面を発見できるのです。マグレガーさんも、単なる悪役ではなく、人間的な理由があるのです。これにより、物語は立体的で、味わい深く感じられます。私は、家族愛と助け合いの大切さが、この作品の核心だと思いました。子どもたちの冒険を通じて、家族の絆を深め、困難に立ち向かう成長を感じられるのです。

また、ポターの繊細な挿絵は、本作でも健在。キャラクターの表情や仕草が細かく描かれ、シチュエーションに合った絶妙なタッチで物語の雰囲気がリアルに表現されています。

もし、ピーターラビットシリーズの魅力を、感じ取っていただけたら、愛らしくて深みのある物語を、ぜひお楽しみください。

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