大河ドラマよりいちはやく
毎週午後8時より大河ドラマ「麒麟がくる」を観ております(基本的にテレビは観ないのですが、大河ドラマは良く観ます)。
斎藤道三役を演じておられるもっくんこと本木雅弘さんがむちゃくちゃカッコイイですね。申し訳ないですが、主役の明智光秀を演じておられる長谷川博己さんを食っている感は否めないです。男前すぎますよね。
で、自分が今年の大河放送開始に先駆けて「明智光秀」の事をもっと知っておきたいなと思い、昨年末に一冊の本を購入いたしました。
それが、
文春文庫出版、早乙女貢著の「明智光秀」です。
美濃国主土岐氏に連なる明智光秀が、戦禍により国を追われ浪々の身となり諸国を巡ります。やがて尾張の織田信長に仕えることになり、のちに主君である織田信長を「本能寺の変」にて討ち果たすまでの心の葛藤を描き、山崎の戦いにより羽柴秀吉に敗れ討ち取られる死亡したとみられていたのですが、生き延び僧侶「天海」としてのちに江戸幕府の祖となる徳川家康の知恵袋としてその力を増大させてゆくという物語です。
光秀が秀吉に敗れたのち生き延びたというのはにわかに信じがたい説ではありますが、これは前々から説としてあったことをこの作者は描いています。
光秀の能力は信長の元ではなく家康の元で如何なく発揮されていくという上司により部下の能力はゼロにもなるし100パーセント以上のものを引き出されるという現代にも通ずる部分が多々あるなと感じながら読みました。
ただ、この著者の文章や言い回しは若干難しいと感じられるので、読むのには苦労するかもしれませんが、面白い一冊であることには間違いないとおも増す。