ぼくが考えた、本当の【異次元の少子化対策】
最近、政治家のみなさんのあいだで【異次元の少子化対策】という言葉が流行っています。
しかし内容を眺めると、今までの政策の延長線のものでしかなく、どこが【異次元】なのかという疑問が出てきます。
この国の政治家や官僚は、言葉遊びが過ぎるところがあるので、いまさら驚きません。
という事で、最近のニュースを見ていて思いついてしまったけれど、どこか非常識な思いつきなので、リアルでは口にし辛い提案をしていきたいたいと思います。
提案の前に問題点を整理します。
昨今の少子化問題の要因は主に三つあると考えています。
一つ目の要因は、女性の社会進出です。
男女ともに外で働くことが当たり前になった時代です。結婚が遅くなり、さらに出産が遅れるのは当然といえます。
二つ目の要因は、医療の進歩です。
高齢出産という言葉が風化するほど、出産の安全性は高くなっています。
また、子供が大人になる前に死亡するリスクが減った事も、出生数が減る心理的な要因にになったのかもしれません。
三つ目の要因は、子育てにお金がかかるという事です。
さらに、お金をかければかけるほど良い教育を受けられて、その子が勝ち組な大人になる可能性が増えるっていうシステムが、現代の社会には出来上がってます。
子供を産むのは夫婦の収入が安定してから、といういわゆる【選択子ナシ】の夫婦が増えるのも当たり前の結果です。
これらの三つの要因のうち、前半の二つは良いことです。ですから、国も三つ目の要因、子育てに金がかかるというところの解消に力を入れる様です。
子育て家庭に公平に援助をするというこの政策に、金持ちと貧困の家庭、都市部と地方の家庭の教育格差は減らせるのでしょうか。
ということで、ここから【ぼくの考えた本当に異次元の少子化対策】を語っていこう思います。
考えの基本は【子が孫を産むまでの時間を短くする】ということです。
単純に考えて、30歳の時に産んだ娘が、30歳で出産し、その孫が30歳で出産したら、自分は90歳でひ孫をもてます。
これが、全部25歳だったら、ひ孫を持てる年齢は75歳です。
一組の夫婦がつくる子どもの数を増やす努力をしなくても、税金や社会保障を支える人口は減らない感じになります。
つまり、結婚と出産を若いうちにした方が得な社会を作ろうというのが私の考えです。
具体的にどうするか。
まず全ての子どもに【子ども係数】という数字をつけることから始めます。
子ども係数が高い子どもの方が、保育園に入りやすいとか、奨学金を受けやすいとか、より子どもの恩恵を受けやすくします。
公営住宅に入りやすいなどの親側のメリットがあっても良いかもしれません。
具体的な数字の出し方の一例を述べます。
あくまでも一例です。
まず、平均寿命から、出産時の両親の年齢の合計を引きます。それに生まれた子が何番目の子かという数字に8をかけたものを足します。そんな感じで数字を出します。
何番目かの子に8を掛けるのは、3年以内に2番目の子が生まれたら、長子より数字が大きくなる仕組みにしたかったからです。
例えば、社会の平均寿命が85歳で父が25歳、母が23歳で最初の子を産んだら、生まれた子の【子ども係数】は85-(25+23)+8=45になります。
両親が40歳同士の3番目の子なら85-(40+40)+(8*3)=29になって、36歳同士の長子なら、85-(36+36)+8=21になります。
子ども手当もこの係数を元にしてつける事にするという方法も考えられます。
都市部では300円を掛けた額、過疎化地域では500円を掛けた額、などとすれば過疎化対策にもなるかもしれません。
例えば、都市部に住む35歳同士の夫婦の長子なら、子ども係数が23で、かける300円で6900円になります。一年で82800円です。
地方の23歳同士の夫婦の長子なら、子ども係数は47で、かける500円で23500円貰えて、1年で282000円という額になります。
若いうちに子供を産ませるという、ぶっ飛んだ政策なので、普通の政治家が言ったら大問題でしょう。
あと、大学生の出産と子育てによる休学時の学費無償化とか、社会設計や倫理観の変更も必要かもしれません。
シングルマザーはどうするかとか、子供に再婚の事実を伝えてない場合は子供にバレそうとか、双子はどうするとか、妊娠中に父親が死んだらとかの問題は、あとあと考えましょう。
ここまでのはあくまでも一例です。
ただ、異次元っていうのは、これぐらいだと思うんです。
以上、ぼくの考えた異次元の少子化対策でした。