テンプレで書く小説
「2018/12/21」
○概 要
感覚や感性、才能など曖昧なものに頼らずにテンプレートや理論で小説を書くための覚書メモ。
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【作例】
テンプレートを使用した十行の短編小説。
○一行目 人物の登場
例)今日もしほちゃんが、学校に来ていた。
○二行目 人物の紹介
例)彼女は背はスラリとして、色白で首は細く黒髪の目立つ美人である。
○三行目 人物の補足・状況説明
例)クラスの男たちはみんな、しほちゃんに恋している。
けれども、彼女は学校では友達がいない。女の子はしほちゃんの悪口をばかり言っているからだ。
○四行目 新しい登場人物
例)私の席の斜め後ろの席に、しほちゃんが座っている。
○五行目 動き
例)彼女はうつむいてペンを走らせている。
○六行目 クエッション
例)「いったい何を書いているのだろう?」
○七行目 推理
例)私はしほちゃんの席を通るふりをして、ノートをちら見した。すると、ノートにはクラスメイトの女子の名前が書かれていた。なにかのリストのようだ。
○八行目 アンサー
例)彼女はノートを閉じ机にしまうと、教室の外をでた。わたしは恐る恐るノートの表紙をみると、ノートには黒マジックで「殺すリスト」と書かれていた。
○九行目 行動
例)彼女のことが心配になり、私は急いでしほちゃんを追いかけた。
○十行目 はじまり
例)彼女は人気のない階段に座り、ひとりでiPhoneをいじっていた。これがしほちゃんとわたしの出会いだった。
(了)