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テンプレで書く小説

「2018/12/21」

○概 要

感覚や感性、才能など曖昧なものに頼らずにテンプレートや理論で小説を書くための覚書メモ。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

【作例】

テンプレートを使用した十行の短編小説。

○一行目 人物の登場

例)今日もしほちゃんが、学校に来ていた。

○二行目 人物の紹介

例)彼女は背はスラリとして、色白で首は細く黒髪の目立つ美人である。

○三行目 人物の補足・状況説明

例)クラスの男たちはみんな、しほちゃんに恋している。

けれども、彼女は学校では友達がいない。女の子はしほちゃんの悪口をばかり言っているからだ。

○四行目 新しい登場人物

例)私の席の斜め後ろの席に、しほちゃんが座っている。

○五行目 動き

例)彼女はうつむいてペンを走らせている。

○六行目 クエッション

例)「いったい何を書いているのだろう?」

○七行目 推理

 例)私はしほちゃんの席を通るふりをして、ノートをちら見した。すると、ノートにはクラスメイトの女子の名前が書かれていた。なにかのリストのようだ。

○八行目 アンサー

 例)彼女はノートを閉じ机にしまうと、教室の外をでた。わたしは恐る恐るノートの表紙をみると、ノートには黒マジックで「殺すリスト」と書かれていた。

○九行目 行動

例)彼女のことが心配になり、私は急いでしほちゃんを追いかけた。

○十行目 はじまり

例)彼女は人気のない階段に座り、ひとりでiPhoneをいじっていた。これがしほちゃんとわたしの出会いだった。

(了)


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