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有料の新人研修から盗もう講座 1日目~多分研修で一番大事なこと~

今回は講座1日目になります。0日目はコチラ

感想ありがとうございます(´ω`)爆散するほど嬉しい

研修で一番大事なことはマナーを学ぶことでも、会社の文化を知ることでも、業務を覚えることでもありません。もっと抽象度の高いことが研修の目的としてあると僕は思いました。

結論から言います。

研修をする側が一番僕らに身に着けてほしいことは「研修を素直に受ける」というマインドです。

これは

「はい、これから研修します。お前らは昨日まで学生だったペーペーなので私たちが言うことがすべて正しいです。お前らは実績もクソもないのでわかった気になってイキらないように」

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と言っても、研修を受ける側にもプライドがあり「自分はこの中で一番頭が良いから言われなくてもわかってる」という人間の集団である新卒社員が素直に受けるようになるわけがありません。

「研修で言ってる事ほぼ常識じゃん、こんなん知らない奴いるん?読書してた方が有益だわw」

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そして、この新入社員を叩きのめすか、穏やかに説得し、わからせることで「素直に受けなきゃヤバい」「あ、この研修素直に受け取る価値あるな」って思わせることが研修の最大の肝であり、一番難しく時間のかかる部分です。

このマインドを先に身に着けさせれば、研修の中でおのずとルールもマナーも身に着けさせられます。少なくとも僕が研修するならまずこれをやります。


そして、この部分が一番僕ではみなさんに提供し辛い部分になってきます。

他人任せですが、このnoteを読むにあたって、新卒である僕がこのnoteを書いているのではなく、人生の目標にしてる人が書いているものくらいに思っちゃってください。

僕は今年のうちに社内NO.1の営業になるつもりなので、もし人生の目標にしているような人がいなければ僕の事を新卒で1億くらい稼いでるすごすぎる奴だと脳をだまして読んでみてください。


さて、前置きが長くなりましたが本題に入っていきましょう。

一番大事なマインドとして素直に受け取るということがありました。そして、それは研修(このnote)の内容だけを素直に受け取れといっているわけではありません。

当然ですが、研修の先にあるのは配属、そして実際に現場で働くということです。その場でも常に素直であり続ける。これが研修で新入社員に身に着けて欲しいマインドだと僕は確信しました。

ここですでに社会人の方は自分が素直になれているか、その必要があるかどうか考えてみてください。

新入社員以上の方へ
まだ働いていない方、僕と同じように新入社員の方はこの「素直さ」というマインドをそのまま受け取って頂ければいいのですが、入社済みの社員さんは少し話が変わってくると思います。

おそらくそれは現在あなたが[「守破離」のどの部分にいるか]で分けることができます。(社会に出て自分で仕事をする上で守破離は大切な考え方だと思うのでわからない人は調べてみてください。)

「守」の段階にいる方
これはまだ文面通り素直でいるべきだと思います。それと同時に考えてみて欲しいのはあなたは素直に上司の言うこと、本に書いてあることを実行できているでしょうか。「そんな何度も言わなくてもわかってるよ」「ああ、それね、知ってる」と思っていることはないでしょうか?
何度も言われるということはできてないということです。次の回あたりで詳しく書きますが、無知の知のように「本当にわかってない人」ほどわかったと思いこんでいます。今一度、自分は徹底的に素直になれているか考えましょう。これまた次の回あたりで書きますが、研修で言われたことを素直に意識高く行っている新人に秒で追い抜かされてしまいますよ。

「破」の段階にいる方
この段階の方かなりすげえと思ってます。一生を「守」の段階で終える人がいる中、しっかりと自分の型を見つけようと工夫をしている。そんな人だと思います。言い換えれば基礎は完璧になっている。基礎を完璧にできていれば素直に聞くことはそこまで重要になってきません。
ただ一つだけ。間違った「破」をしてしまう可能性は常にあります。上司や同僚の「それ大丈夫か」には「全然大丈夫!」と反射で返すのではなく、一度立ち止まって初心の「素直」に戻って考えてみるといいかもしれません。

「離」の段階にいる方
この方はすごすぎるので僕からいうことはありません。素直なんて気にせず我が道を行ってください。それですべてうまくいくのが「離」の段階の方です。尊敬します。
ただ一つ。自分は「離」にいると思いこんでいる方は注意が必要です。上記にもある通り自分流でやっていて「すべてがうまくいっている」or「問題ないと自他ともにみとめられている」人でなければそれは「離」の段階ではありません。もう一度自分はどこにいるのか見直してみることをおすすめします。


みなさん。『素直』できているでしょうか。このnoteを読んでくださっているような意識の高い方では二極化するでしょう。

「自分の中ではもう結論が出ているし、わざわざ他人に聞くまでもない。自分で完結できるからとやかく言われたくない。どうせ問題なくこなせる。」派
「日常から素直でいられる」派

後者なんてほとんどいないと思っています。僕はもちろん前者です。

ただ、研修では「あなた一人の考えを持つことはとても素晴らしいですが、それだけでは補えない部分があるんだよ」ということを理解させてくれました。

これから話していくワークで得たこの考えは、たとえ根が素直じゃない僕のようなひねくれ人間でさえ「利益がある可能性があるから」とひとの意見を素直に受け取れるようになる一助になると思います。

「2分くらいで読める」を目標にしていましたが、今回できなそうなので時間のない方は↓の目次から「まとめ」まで飛んでそこだけでも見ていってください。秒で読めます。


他人と意見をすり合わせることの価値を学んだワーク

早速いきます。まず下の10の価値観をみてください。

行動する。考える。理解し合う。挑戦する。楽しむ。自分から動く。助けを求める。受容する。逃げない。決断をする。

これを自分が思う仕事においての重要度順に並べようというワークです。細かい定義が書いてないのでやりにくいと思いますが、時間がある方は3分以内でやってみてください。






見る必要はありませんが、僕は最初

楽しむ
行動する
考える
決断する
自分から動く
逃げない
助けを求める
理解し合う
挑戦する
受容する

としました。ドヤ顔で。

もしこのワークをやってみてくれた方はぜひ1分くらいでその順番の理由を説明してみて下さい。

僕は小声でも声に出して説明してみることを勧めます。

小話:自分の脳内を説明してみることについて僕が思うこと

こうやって「説明してみてください」って時に声に出す人ってあまりいないじゃないですか。脳内で話せば十分だって。僕はその考え方すごく良くないって思っているんですよ。

理由は「脳内は勝手に完璧に直してしまうから」です。

例えば、大好きなアーティストの新曲が出て、めちゃくちゃ気に入ったときの事を思って下さい。

自分の中で声に出さずに歌っているときってめちゃくちゃノれません?「く~~この曲最高だぜ」って完璧にノれてると思う。そしていざうろ覚えのままカラオケで歌う時(家で1人で声に出して歌う時)全然歌えない自分にちょっとひっかかりませんか?それなんです。

脳内で考えるだけ、話してるように話を組み立てるだけって全然意味ないんですよ。つっかからないで自分の思い通りに完璧に言えた気になる。だけど、実際声にだしてみると全然スムーズに言えないんです。

僕の個人的なおすすめなんですけど、なにか自分の考えを人に伝える可能性があること、いざという時にしっかり言葉で言いたいことは一度声に出してみることをおすすめします。難易度が全然違うのでちゃんと思考が整理されます。思考を紙に書くみたいなもんですね。

小話おわり!!


さぁ、説明してみましたか?

時間ないからやってない?わかる。こういうの実行までする人って1%くらいしかいないよね。

さて、流し読みでいいけど僕の場合は

なによりもまず「楽しむ」ことが大事。僕の人生はすべて自分が楽しめているかどうかで考えている。つらいことからも楽しさを見出すことが大事だから1番は楽しむこと。
2,3番目はとりあえず「行動」しないとなにも生まれないし、その後「考える」ことをしないと行動した意味がない。動いて考えた後じゃないと「決断」と「自分からの行動」ができないから必然的に優先度↓。まああとは適当に大事なもの並べてって、「挑戦」は大事だけど他の事よりは勝手に下になってた。「受容」は今はなにも受け入れるつもりがないので一番優先度低いかな!ドヤァ

って感じでした。まぁ、今聞いても「わかるけどね...」ってなるけど、ちょっと浅い。でも実際この時点では発表を聞いてた他の人も納得してたしみんなこの程度な感じ。

これがグループワークをしてから結構変わったんです。


グループワーク開始

このグループワークで僕は「自分の思考の枠には限界がある」って事に気づきました。

ちなみに、先ほどの優先順位をつける作業、何分かかりました?3分もかからず「よし、これでいいだろ」って思った方が多いのではないでしょうか?

僕はそうでした「価値観なんて普段からしっかり考えてんだからこんなんすぐできちゃうぜ」ってすぐ終わらせて、自信満々に発表しました。

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個人の価値観の優先順位を発表した後グループワークが始まり、内容は「多数決なしでグループの全員が納得する優先順位を作れ。時間は1時間」

最初は「ま??1時間??そんな要らないっしょ、ワイがパパッと進めて終わりよ」って疑問視してた。


実際、「まぁこんなんじゃね?」ってまとまったのは開始15分くらいだった。

ただ、ここで終わらせては後の時間が暇すぎるので、なんとか問題提起をひねり出す。別にこのときまではもうこの優先順位完成してるし、意見なんて本気では求めてなかった。

「まず、これってどの場面、どの段階での価値観なの?」

「そもそも「理解し合う」とか何となくやってるけど、この価値観の詳しい定義はなんなの?僕は~だと思うけど」

「この価値観は消去法で選んだけど、本当にここでいいの?」

ただ、↑みたいな質問を適当にしていく中でなんか勝手にグルーヴしはじめてめちゃくちゃ意見が活発になっていった。

その中でも全然話さないから僕がこいつには意見聞く必要ないかって思ってた子がめっちゃいい視点意見とかを言ってくれたりして盛り上がった。

このときに「外見や態度で勝手に見下すとめちゃくちゃいい意見を聞き逃す可能性があるんか」って妙に納得しちゃって、しかもグループ全員がめちゃくちゃ集中して意見を出し合ってからひとつひとつの価値観の優先順位がすごく論理立てて説明できるようになってきて。

他人と全力で話し合うとここまで全員で同じ方向向けるのかと感心してました。


一応グループワーク後の価値観もあげておきますが、別に見る必要ないです笑

行動
考える
向き合う
助けを求める
受容する
自分から動く
理解し合う
決断する
楽しむ
挑戦する

これまた見る必要はないですが、理由がめちゃくちゃ理に適っていて

まずなによりも「行動」をする。そしてその行動から「考える」。そして、考えた結果と向き合い、自分のできる範囲を超えるのであれば「助けを求める」。
↑ここまでが一つのセットで
その助けを求めたうえで自分には向いていること、向いてないことがあると「受容」し、伸ばせる部分を伸ばす。そして自分のできるところでは率先して「自分から動く」。そして仲間や人にも同じような特性があることを「理解し合って」自分のやるべきこと、自分はやらないことを「決断する」
↑ここまでがもう一つのセット
これができたうえで、すべてのものから「楽しさを見出し」、自分のキャパシティ以上のものにも「挑戦する」


結構納得できません?僕はこの優先順位ができたときに「あぁ、人と議論することって自分の枠の外の意見が聞けるから意味あるんか、このレベルまで磨き上げるっていう作業は絶対僕一人じゃできなかった...」って思ったんですよね。

ここからようやくこのnoteで言いたかったこと言うんだけど、なんでこんなに前置きを長くしたかってできるだけ「なぜそう思ったのか」までの道のりを知ってほしかったから。これは研修で「こうだから、それを目指してワークして」と言われたんじゃなくて僕がこれマジ大事じゃんと感じたことだからこそ、このクソ長い前置きが必要だった。

だって、この思ったこと一言にしちゃうと「自分の頭の中だけじゃ足りないから、人と話してみよう」っていうクッッッッソ陳腐なものになるんですよ。

誰でもこんなこと「まぁ、そうだね」ってなりますよね?わざわざ言われるまでもないって思いますよね!?


≪時間ない人はここから見てゾーン≫

この講座1日目で一番言いたいことは「ああ、それね」(決めつけ)はマジでゴミクソだから今すぐ捨てろ。です。


このワークをせずに「お前の脳内だと限界あるからみんなで話そうね」って言われても僕は「うーい」としか思えなかったと思います。

だけど、僕はこのワークのおかげで「ああ、僕の脳内って悪くないけど、他人の脳と合わせて本気で考え合うことでみんな納得して、みんながそれぞれ『これはベストだわ...』って思えるようなレベルまで物事を磨き上げることができんのか...」って心の底から思えたんですよね。

会社経営してたら、従業員全員とこれやれれば全員同じ方向向けるから、めっちゃ強い会社になるやんって。もっと小さい規模ならめっちゃ強いチームになれるって。


恐らく、このnoteを見ながらワークをやってくれた人でも「まぁ、そうね」くらいの反応だと思います。正直こればかりは人それぞれ刺さる刺さらないが大きすぎる上に実体験としては体験できないので。

でも「めっちゃわかった」っていう僕の実体験のすこーし絞った一滴くらいは持って行ってほしい。この「自分以外の人間の話は価値がある」っていうのは「素直に人の話を聞く」っていう超大事な要素にもつながってくる。これだけでも心の片隅に置いといてくれるといいと思います。


このワークの何が良かったかって、価値観についての優先順位を考えさせる中で「自分たちはこれからどうやって働いていくのか、どうやって研修を受けていくのか」「あたかも自分たちがそうしたい」と思うようにデザインされていたこと。

みなさんは実際1時間かけて、夢中になってこのワークに取り組むことはできません。しかし、僕等は夢中になって取り組んで「いや、この価値観の優先順位以外ないでしょ笑」っていうレベルまで落とし込みました。

ここまでなってくると「ほかを受け入れない」のではなく「他のグループはどう考えているんだろう」に興味が向くようになってきます。

そして、自分たちの中でここまで納得した価値観というのを築いてしまうと、たかがワークにも関わらず、この先働くときは当たり前にその通りに動こうっていう意識が働いてきます。

僕だけがここまで深く考えすぎたという場合もありますが、おそらく同じことを思った同期もいたはずです。よくデザインされたワークだなと思いました。


毎回サラッとを心がけていたんですが、今回は大きなボリュームになってしまったのでこの辺でまとめておきましょう。


まとめ

研修で一番身に着けて欲しいのは「まず素直に受け取ること」

ただ単に「素直になれ」って言われてもなれない

素直になるというより「他人の意見には自分にない価値があり、どんな意見も自分をさらに高める可能性がある」と理解することで、対外的にみて素直なやつになれる

だからまずは他人が話している話題の序盤だけ切り取って「ああ、それね」ってなるのをやめよう。あなたの知らない深い部分まで知ってて言ってる可能性もあるし、あなたとは違う意見でそれを言っているのかもしれない。


でした。

めっちゃ長くなっちゃってすみません。次回はめちゃくちゃサラッと2分で読めるくらいを心がけます。

次回は「上り坂の角度を決められるのは今だけ」「結局上司は教えてて気持ちいいやつに教える。せめて表面だけでも素直でいろ」って話をします。今回の素直でいる事の価値をさらに深堀していくンゴ。

まとめるのめっちゃ大変だった...伝わらなかったらすまぬ。お疲れのいいねだけでも貰えると励みになりすぎるので良ければ。

長々とありがとうございました。そんじゃ。

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