怒りという感情
怒りという感情は極めて原始的な感情だそうです。
元来、動物は危険が差し迫った状況に怒りという感情を用いて敵を暴力的に倒し、自分の命を守っていたようです。しかし現代において命を取るような敵が現れるでしょうか。よほどの治安の悪い国でない限りありえません。少なくとも日本においてそのような状況になることはほとんどないと考えて良いでしょう。つまり、現代社会では怒りという感情がプラスに働くことはほぼないと思います。そこで怒りという感情がもたらすデメリットに関して考えてみました。
怒りという感情がもたらすデメリットは大きく分けると三つ考えられます。
1 冷静な判断ができなくなること
2 余計なエネルギーを消耗すること
3 他者との協調を保てなくなること
1冷静な判断ができなくなること
例えば北海道でタクシー運転手に切れた弁護士をイメージしてもらうとわかりやすいと思います。本来は弁護士という頭脳を使う仕事では冷静沈着な判断、そして未来を見通す力が必要になると思われます。それが怒りという感情に流され一瞬の間に人が変わったように稚拙な行動をとってしまうのです。その結果この方は一瞬にして社会的信用を失ってしまいました。おそらく普段のストレスなどが誘因になったものと考えられますが、ここまで一瞬で人を豹変させ、社会的に没落させる感情は怒りぐらいではないでしょうか。
2余計なエネルギーを消耗すること
一度怒りを感じることを経験すると何度もそのことを思い出してしまいます。冷静であればできた作業や思考に使う時間を怒りを思い出すたびに失ってしまうので、作業高率を落とす無駄なエネルギーとなってしまうのです。人間にはウィルパワーといって、思考力に使えるHPのようなものがあるそうです。それを怒りという非生産的な感情によって消耗してしまうのは実にもったいないことです。
3他者との協調を保てなくなること
怒りに任せて他人を攻撃するようなことがあれば、その瞬間に人は信用を失います。言い換えればこの人と関わればいずれ攻撃を受けることがあるだろうという恐怖心を抱かれてしまいます。そうなれば人は本心でコミュニケーションできなくなります。周りの人間の協力を得られないばかりか、影であいつは危険だから近づかないうようにしようと結託されまい、ますます孤立が進みます。これはチームで仕事を行う上では致命的なダメージとなります。
これだけ怒りという感情は無益なものです。メリットを敷いていうならば怒りという感情を原動力として努力することでしょうか。例えば人に馬鹿にされたからそれを見返すために一生懸命努力するというものです。しかし、もし相手が手のひらを返したように自分を認めるようなことがあればそれは一瞬にして原動力としての機能を失います。
つまり一時的なものであり持続可能なエネルギーとはならないと考えれらます。
では我々が行う具体的なアクションプランなんなのでしょうか。
おそらく超簡単にいうと「スルーするスキル」だと思います。
簡単スルーしろと言われてもそう簡単ではないと思います。しかし考えかたを繰り返し反復することである程度身につけられるのではないでしょうか。
おそらく大切な考え方は下記の三つです
1 怒りの対象である人間を認めること
2 その他重要な作業に専念すること
3 笑うこと
1怒りの対象である人間を認めること
おそらく怒りの対象である人間を思い出すと、その人間に対して復習するような考えが浮かびます。例えば大勢の前で辱めたり、物理的に攻撃したり、再起不能なほどに貶めたりすることです。しかしここで考え方を変えます。
「その人にとってはそれが正しいことなんだろうな。」と考えることです。その人間の人格を形成してきた過去の行動や周囲の環境などを想像し、それであればそういう考え方にたどり着くのは納得のいくことだと認めるのです。その瞬間攻撃的な感情や思想は軽くなるのです。
2 その他重要かつ楽しめる作業に専念すること
ここでのポイントは自分にとって重要であることと、楽しめることが同時に得らせるものを選ぶことです。
皆さんは自分にとって大切な行動は何でしょうか。仕事、家族と幸せな時間を過ごすこと、趣味に没頭することなど人によって違うでしょう。私の場合は仕事、あるいはそれ関連する勉強などです。また正直に言えば金を稼ぐことが大好きなのでお金の勉強も重要かつ楽しい時間です。
そのようなことに専念することです。その時は怒りという感情を忘れ、没頭して時間が経てば怒りを思い出さなくなるものです。むしろ快を感じられるような行動であれば怒りという負の感情を打ち消すという効果もあると思います。
3 笑うこと
これは自分でも実践しましたが驚くほど効果があります。一見単純ではありますが最も簡単にできるということが素晴らしいポイントです。例えばユーチューブでお笑い動画を見たり、気の合う友達と馬鹿話をすることです。一見何の生産性もないように思われますが、笑うという行動自体にポジティブな思考へ移行させる効果があるようです。その後は何だかスッキリして怒りなどどうでもよくなってくるのです。だらだらと楽しいことばかりするのではなく、時間を決めるのがポイントだと思います。その時間内はただ笑うことに専念し、スッキリしたらまた仕事など生産的行動に戻るのです。
このように怒りに支配されない自由な生き方ができれば幸せへの第一歩を踏み出せるものと思います。
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