アナタなら…
蒸し暑い夜、またこの時間に目を覚ます。
それはだいたい丑三つ時前後。
別に何も見える訳じゃないし、変な音が聞こえる訳でもない。
それでも夜中に目を覚ますとだいたい丑三つ時。
あまりの寝苦しさに一度寝ることを止め、乾いた体に、人として在り続ける為にタンブラー一杯の塩素たっぷり、安心の水道水を飲み干す。
ベッドに戻れば再び蒸し蒸しの丑三つ時。
もう大丈夫だろう。
エアコンはつけたくない…
もう大丈夫だろう。
そして窓を開けた途端流れ込む、自然の音。
コオロギ、スズムシ、スイッチョンもいるか?
自然が奏でる、無料の極上オーケストラだ。
それも自然の冷房付き。
ああ、心地良い。
こんな幸せがあるか?
こんな幸せを感じるか?
聞ける、聞こえる、聞こえる。
むっしっし達のサービスタイムは終わらない。
夜通し歌い、朝焼けが始まる頃に合流するスズメやカラス。
朝刊の帰りか?カブのエンジン音も時折混ぜながら、また今日が始まる。
太陽の光で見え始める家族の顔。
まだ寝てやがる…。
気持ち良さそうに寝てやがる。
顔が見える、成長が見える、見れる。
この意味が分かるか、この当たり前に気付けるか。
俺って間違いないなく幸せだろう?
見える、聞こえる。
どちらかを失うならアナタはどちらを選択しますか?
以前の私なら「見える」残しただろうが、今はもしかすると「聞こえる」を残すかもしれませんねぇ。
理由は、音や声ってこう偽りがない、偽ることが出来ないんじゃないかと思うんですよねぇ。
どちらも備えてるなんて最高ですよね。
それで恐れるなら、それに頼りすぎてる自分。
それに気付かない自分。
…あ、釣り行かないなら草取りすりゃ良かったなぁ…。noteやっちまったぁ、失敗したぁ…。
プレーリードッグ!
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