自分の機嫌を取ろうとして、僕はりんごジャムを作った。
「自分の機嫌は自分で取る」
中学生の長女が所属する部活の部訓(?)のひとつ。
追いコロナ2でどうも虫の居所が悪い僕は自分の機嫌を取るため、カップ焼きそばを中途半端な多さの数だけ買った。やけ買いするならもっと箱で買うとか普通はするところだが、僕はどうもやけになりきれない、そういう人間らしさは自分の愛すべきところだと自負する。
しかしまだしっくりこない。何か生産的な活動が必要かな。
「りんごジャムにするから食べたらアカンよ」
そう妻に言われて残していたりんごが、手付かずのまま野菜室に4個残っている。
よし、僕がりんごジャムを作ろう。
あとから妻に何か言われるかもしれないが、思い付きのノリで行動することの方が今の僕には必要だ。
りんごを4個使うつもりだったが、1個は上半分がしわしわになってたから捨てた。
残り3個を使う。
皮と芯を取っていちょう切りにする。
切ったやつを塩水に浸けておく。
砂糖とレモン汁を準備。
鍋にいちょう切りにしたりんごと砂糖とレモン汁を入れる。
中火でコトコト。
灰汁を取って弱火で30分コトコト。
混ぜながら水分が減ってきて焦げ付くかどうかのところまできた。
まだ26分ぐらいだったけど、香りも粘り気もジャムっぽくなってたので火を止めて完成。
明日の朝は自家製カスピ海ヨーグルトに自家製りんごジャムだ。
りんごは1個犠牲になったけど、この味なら妻のお咎めはなさそうだ。