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目の覚め方

ヒヤッとして「くさっ」って思って目が覚めた。自分のよだれだった。一見、イヤな外部要因による目覚め方だけど、結構イヤじゃない、これが。

白々と部屋のカーテンが明るくなる未明過ぎ、ヒヤッ、「くさっ」。そして、(あ、まだ寝てていい)時間であることを悟る。ヒヤッとしたシーツの上から顔を離し、ずれた枕を整え寝相を戻す。掛け布団から出ていた右腕を布団の中に入れると、二の腕が冷たくなっていたことが分かり、そして丸虫のようにして全身に力を込め、脱力。もうひと眠りに入れる。

これが休日の朝だと、尚更、いい。