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案内板の前で顔と体を傾ける

見る人フレンドリーじゃない案内板、ありますよね?

パンフレットなどに掲載しているものは概ね、北が上になるように掲載しているかと思う。見る人が持ち運ぶことを前提にしており、どの場所でどの方向を向いて地図を見るかはその人の勝手だから。

しかし駅や病院、ビルの壁に掲示している案内板は、見る人フレンドリーじゃないとあかんと思う。

理想は、
・現在地が示されていて
・案内板を見ている方向と各地点の位置関係とが一致する向きで描かれている
、そういうやつ。

当たり前のようだけど当たり前にはなされていない。

(これいったいどっち向き…?)
という案内板ありませんか?

掲示する場所を考慮せず、現在地を示さず、上下左右を考慮せず、複数か所の分を複製で済ませたようなものを見受ける。

そういう案内板の作り手は、「案内板を作る」ことで満足しちゃってるんだろうな。

(そもそもそこに案内板はなかったんだから、作った俺、だいぶ親切!)

そう思ってるのかも知れない。
確かに、なかったよりはいいかも知れない。
親切心から生まれたはずだ。
目安箱を置いて、利用者の要望に耳を傾けよう、分かりやすい案内表示の要望があった、誰か作ってくれ
そういったトップダウンの指示があったはずだ。

でもね、ある病院の中のそういった案内板を、顔と体を傾けながら見た上で、結局職員に場所を聞いてくる面会の人たちを見るとね、

あぁ…

と思うんです。
(余計分かりにくいよね)と。


一方で、作った人はデザインが専門の人ではなく、いち職員が数多の業務の1つとして、指示を受けて作ってくれたことも知っている。デザインが専門ではないけど、見よう見まねで苦心して作ってくれたのかも知れない。

(要するに地図でしょ?地図を作ればいいんでしょ?)

地図は地図なんだけどさ。完成品を自分が利用する視座では見てなかったかもしれない。88点の地図は完成したかもしれない。

たまたまユニバーサルなデザインに意識のある人でもなければ、仕上がりが見る人フレンドリーじゃなくても仕方ない、
うん
仕方ない





うん
仕方ない


ていう話。
僕もデザインは専門じゃない。