こんにちは赤ちゃん
今年初のあかぎれ、初あかぎれにお目にかかった。
あかぎれとは不思議なもので、手塩にかけた我が子のようなものだ。本当に塩をかけたら悲鳴をあげるので、あくまでたとえだ。
あかぎれは一朝一夕には完成しない。
先ほどの文字通り、手に塩をかけたり洗剤を塗ったりした上で、寒風や乾風に曝されるプロセスを繰り返し、ふとした拍子にパクッとお目見えする。
完成までにかかる数日間、数週間には、日常の様々な出来事が起こり、その出来事ひとつひとつに喜怒哀楽の物語がある。
あかぎれが時間をかけた産物である以上、必ず何かの物語と紐付いていると言える。
だからこそ、あかぎれにはただの痛みを超えた何とも言えない愛着が湧くのだ。
よしよしいい子だ。
おとなしくしろ。