どうやら私は無口らしい
私は自分が思ってるほどしゃべっていないらしい。口数は少ないだろうなとは思っていたけど。
「しゃべる人」というのは、場の中で常に口を動かしているらしい。反応する、返事する、すぐ肯定する、すぐ否定する、要はつっこむ、返す、笑う、手をたたく、同意する、反論する、などである。これらをする人は、そういった輪に加わり、生き残り、淘汰され、強くなる。そういったスキルが上がっていく。
私は、反応しない、返事しない、しばらく考える、だから要はつっこめない、返さない、クスッとしかしない、手はひざの上、同意するからすぐ終わる、反論しない。
自分のことばを"競売"にかけてないから、ことばが積み立てられていかず、上澄みの"灰汁"として流されていく。それで一層、周囲からはしゃべらない風に見えて。実際もしゃべらなくて。
だから自分では「今しゃべった」と思っていても場に届いておらず、結果、「しゃべらない人」であるらしい。