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爪をさらす鷹は能がない

諺「能ある鷹は爪を隠す」を逆にしただけなんだが、「能ある鷹は爪を隠す」の逆は「爪をさらす鷹は能がない」であってるよね?

逆にしようと思って、最初、「能のない鷹は爪をさらす」としてみたんだが、「これって必要十分条件になってる?」とか、「逆は必ずしも真ならずだし…」とか、高校の数学Ⅰが頭の中を渦巻いてきて、考えるのを一旦やめた。

一旦やめて、逆が真になるようにもう一回考えた結果、「爪をさらす鷹は能がない」に着地することにした。でもやっぱりよく考えたら「爪をさらす鷹は能がない」と「能のない鷹は爪をさらす」は同じじゃないか?という気がしてきて、どっちでもよくなった。



今まで自分が爪をさらしてきたかどうかを振り返ってみて、あぁ、ことごとくさらしてきたなぁ…と愕然とし、落ち込んだ。

爪をさらした結果、何も能が全く潰えてなくなってしまうことはないとは思うけど、さらし続けるだけだとその能の持つ威力が弱まってしまう気がする。RPGのMP(マジックパワー)が減っていくみたいに。反対に、隠すことでなんか良いジンクスが溜まっていくような気もする。

あと、なんだか爪さらしてしまうのは単純にカッコが悪い。ようにも思う。

能ある人は結局それが武器になって、生業になったり日の目を見るわけだから、第一線の人の爪は常にさらされ続けているとも言える。しかし第一線じゃない状態で、要はちょっと「かじった」状態で、爪のカスをさらすような行動はカッコが悪い。


爪は生えてきたら、我慢して我慢して、なでなでして、人前に出しても恥ずかしくないように、整えておかないとなと思う。ちょっと生えてきたぐらいで言いふらしたくなっても我慢。出し惜しみしてなんぼだ。爪垢が溜まってきたら掃除をする。ささくれたら磨いて丸くする。


とか言って、すぐさらしちゃうからなぁ…
能が溜まるのには時間がかかるなぁ。