学校の先生って、なりふり構ってられない
学校の先生って凄いよな。
まず前提として
子どもがお世話になってるから感謝しかないんだけど。
その上で。
たまの行事ごとの時に先生たちの動き、所作、一挙手一投足を拝見する。
ほんのたまにだ。
行事ごとは9割参観するけど
それでもごく一部でしかない。
「学校の先生」というものの生態の全貌をうかがい知るには全然足りない。
それでもその、
ほんのごく一部を拝見する時だけでも、
学校の先生が如何に凄いかということが分かるには十分だ。
学校の先生達は
なりふり構ってられないのだ。
ともすると画一的な対応をしがちと見られることがあるかもしれない。
でも、それって公務員としての職務を全うしてるからこそじゃないんか。
万人に広く均一なサービスを提供する。個別対応が要るときも多々あろう。しかし均一だからこそサービスの質が担保されてる。考えたら凄いことよな。
「学校の先生」の守備範囲は"教育"。
教育というサービスを提供する専門職。
そして"教育"こそ個別対応のオンパレードだ。
働き方が見直されてるとは言え、授業が終わったら退勤ではない。部活を始めとする課外活動、休日に開催する行事の引率、会合、研修、PTA、
一体いつ休んでるの?という仕事ぶりの中で、
僕ら保護者はたまに用事で学校に電話をかける。
…
電話の後、妻にこぼす。
「なんか素っ気なかったわー」
「素っ気なかったわー」じゃないよ。
謝りなさい。
素っ気ないんじゃなくて、
めちゃくちゃすこぶる平静を保って電話に出てくれてんだよ。
教材の準備、地区大会の運営準備、その他諸々の中でバーストしそうになってるときにお前の取るに足らない電話に出てくれたんだよ。
お前の他にも何件か似たような取るに足らない電話があったんだよ。
(…また来た)
ってなるよ、普通はね。
電話に出る前にひと呼吸置いて、
心を整えてから出てくれた、
その結果がお前の言う「素っ気なかったわー」だよ。
よくぞ「画一的」に電話に応えてくれたと思うよ。
先生には心を荒ませないようにしてほしいよ。
電話ぐらいは画一的でいてほしい。
いてくれていい。
その他がすこぶる個別対応のオンパレードだから。
なりふり構ってられないんだよ。
逐一保護者にどう思われるだろうかとか、
大分気にされて病んでしまう先生もいると聞くけど、
ホントはそんなことどうでもいいだろうと思う。
なりふり構ってられない。
保護者とも二人三脚というけど、
それよりも先生達が大事にしてるのは目の前の子ども。
子どもらのことで必死だ。
保護者は大人しくしとかなあかん。
今日は地区の小学生の陸上競技会。
必ずしも陸上競技に明るい先生達ばかりじゃない。運動がそもそも嫌いな先生もいるだろ。
でも早朝から準備するんだよ。
保護者は観客席で大人しく応援だ。
「感染防止のため、声を出しての応援はご遠慮ください」
子ども達にも先生達にも心からの拍手を送ろう。