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生きるのに価値とかなんとか、そんなの関係ねえドグよ。

島根に住む友人の、年下の女の子から。

「世の中の人は真面目に働いているのに、私だけ何もできてないのにお風呂に入るのは傲慢だと思って、お風呂にはいれなくなったんです」という電話が来て、ドグ子。

「そうか~。」

彼女は働いていないのが、相当に負い目に感じられるんだドグね。

「う~んとね。とりあえず、一番に確認したいのが、この世に生きている人はみんな、価値があるってことなのね。誰かに価値があって、誰かには価値がないって思うことこそが傲慢なんだってことを、一旦理解してほしいのね」

と、ドグ子。

友人は、「ああ~」ではなく、「ぐおおお」と低い声をあげました。

「なんでそうなのかと言うとね、神様にとって良いも悪いも、関係がないからなんだよね。神様は、あらゆる種類が見たくて、この世にあらゆる種類のものを生み出したんだよね。だから、どの種類も意味があって、存在しているの。

 お金を稼いでいないことが、価値のないことかと言うと、そうではないんだよね。あなたは芸術家なんだから。自分をゴッホだと思ったらいいんだよ」

「ゴッホですか!?」

と友人。

「うん。ゴッホ。それか、宮沢賢治。賢治もね、遺書にお父さんお母さんに向けて謝っているのよね。思い通りの立派な息子になれなくて申し訳ないみたいな。でも、彼は立派な作家でしょう? 世間がそれを理解するのに時間がかかっただけで。今では誰もが賢治の偉大さをわかっている。」

 ゴッホは、思い詰めて耳を切ったり、自殺しちゃったりしたけれど。本当は、素晴らしい画家だってこと、後世の誰もが知っている。金子みすずだって、亡くなったのは26歳で、残したのはたったの3冊の手書きの手帳だった。あなたの書いた詩は、全部あたしが保管してる。」

価値があるとか、価値がないとかに。
今までどれだけの人間が振り回され、命を絶ってきたのだろう。。。

生きる「意味」を問う人は、大体が生きる「価値」を問うている。

でも、価値ならもう生まれた時点で、神がその存在を「見たい」と思った時点であることがわかりきっているんだ。

流れ星のちゅうえいさんって、本当に何故に誕生したのかわからない存在だけど。

彼にだけは、自らの存在の疑問など考えないで。

その存在の素晴らしさで私達を

笑わせてほしいって、

思っているドグ~~~~。(*´Д`)

「♪はあ~、ありがたや~♪ ありがたや~♪」

(流れ星の漫才「肘祭り」より)


ドグドグ。

photo by 伝美 

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