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バッチャと子育て〜インフルエンザかずい膜炎か。〜
次男坊が小学生だった時の話です。学校から呼び出しがあって保健室に行くと、熱を出してフラフラになっていました。
「頭痛いって言ってましたので、ゆっくり休ませてください」
と、保健室の先生。
「大丈夫?」
フラフラになった息子を連れて家に帰ると、物も言わずにグーグー眠りだす息子の体温を計ると、39度でした。
「医者さ連れていかながー(連れて行きなさいよー)! 医者さー!」
と怒鳴るバッチャ。
「いや、でもこの状態で医者に行っても、具合が悪くなるだけなんじゃ……いつもだったら、高熱出したら次の日ケロッと治るので、明日の朝に連れて行きますよ~」
そう思っていたら、夜中に今度は高熱でうなされ始め、幻聴なのか、
「うるさい!」と叫びだしました。
「も、もしや……音が大きく聞こえる現象なのか?」
ただの風邪じゃ、ないのかもしれない……。
年寄りの話は聞くものですね。明日は一番でお医者さんに駆け込まなければ……。濡れタオルとアイスノンで子どもの頭を冷やし、ポカリスエットを飲ませ、撫でると痛みが和らぐと母親から聞いた通りに、背中を撫で続けました。
「それにしても熱、高いな!」
インフルエンザに罹ったかもしれない……と、落ち込みながら朝一番にお医者さんに行くと、息子は既に熱でぐったり。看護師さんが親切に、待合室からベッドに案内してくれて、寝ながら待つことができました。
熱でもうろうとしながらも、
「ゲームのガチャガチャ、ケンさん(お父さん)に頼んで回しておいて……」 と、時折ハッキリとした口調で言う息子。
「なぜ、こんな時に……!」
と思っていると、診察の番が回ってきました。恐る恐る、「インフルエンザでしょうか?」と聞くと、先生。
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「インフルエンザの方が良かったです。首が硬くなってるから、ずい膜炎かもしれません」
「ええ~!」
「でも白血球の数がそれほど上がってないので、今晩様子を見て、夜中に熱が上がる、叫ぶなどの症状があったら、すぐに電話してください。ウイルス性なら自然に治りますが、それ以外だと長引きますよ」
帰宅して夫にすぐ聞きました。
「ずい膜炎って、あなたも小学校の時、やったよね?」
「ああ。一か月くらい入院して、背中に注射とかされたぞ。大丈夫だ!
ずい膜炎をやっても、俺みたいになるだけだ!」
ニコッと笑顔で答えるケンさん。「それもちょっと……」と思った私。
看病を続けると翌朝熱が下がり、2日ほど夜にうなされましたが、4日目にはすっかりと回復しました。
子どもって、生きてるだけでありがたいものですね。
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